円熟の境地と呼ぶに相応しい大平まゆみさんのヴァイオリンだった。札幌駅前地下歩行空間というクラシックを演奏するにはまったく相応しくない空間での演奏会だったが、そのことが気にならないほど満たされた思いに浸った30数分間だった。
4月17日(木)夕刻、チ・カ・ホ クラシックLIVE Vol.11と題するミニコンサートが北3条交差点広場で行われた。
友人を誘って聴きに行ったのだが、想像していたより遥かに素晴らしいLIVEだと思えた。
LIVEは前座で北海道教育大学岩見沢校の音楽コースの学生がピアノ伴奏で声楽を披露した。若々しさを感じさせるステージは好感が持てた。
続いて、真打の大平まゆみさんの登場である。この日は、札響の首席フルート奏者の高橋聖純さん、そしてピアノ伴奏の明上山貴代さんを加えてのトリオの演奏だった。
※ 前座を務めた教育大生、左から高神麻由さん、給前孝春さん、坂井栞さんの三人です。
この種のLIVEはクラシックの普及を目的としているため、誰もが耳に馴染んだ曲を演奏することが多いが、この日もそうした選曲だったようだ。
◇ヴィバルディの四季より「春」◇モーツァルトの「メヌエット」◇メンデルスゾーンの「春の歌」といった具合である。私が最も感動したのがカッチーニの「アヴェマリア」だった。大平さんも言っていたが非常に美しい旋律が印象的な曲である。
その他にも、春の歌メドレーとか、ドップラーの「アメリカンデュオ」、「ネコふんじゃった変奏曲」など、近寄り難いクラシックという既成概念を取り除きたいという大平さんの思いが選曲に表れていたように思われた。
※ 数多くのステージをこなすことでMCの方も巧みになった大平さんです。
ここ数年の大平さんは年間200回を数える演奏活動を全道各地で展開していると聞く。おそらくクラシック演奏家としては突出した数字ではないかと思われる。近年の大平さんは「えーっ、こんなところも!」と思われるところにも出演されている。私が出会ったのは「ばんけいミュージックフェスティバル」、「さっぽろホワイトイルミネーションコラボレートLIVE2013」など、いわゆるロッミュージシャンとの共演である。
若手の音楽家であれば、そうしたところへの出演は腕(技術)が荒れるという心配もあるのだろうが、彼女くらいの境地になるとその心配もないのだろう。円熟し、安定した演奏ぶりがそれを物語っている。
大平さんのクラシック音楽を北海道内に普及しようとしている貢献度には計り知れないものがあるように思える。きっと近い将来、そのことを讃える何らかのアクションがあるように私は予想するのだが…。
※ 写真
それにしても、このような素晴らしいイベントがこれまで11回も行われていたのに、私としたことが初参加だったとは悔やまれる。この後も継続されるのか否かは不明だが、イベント予告欄をこれまで以上に目を凝らして注視しなければならない。
4月17日(木)夕刻、チ・カ・ホ クラシックLIVE Vol.11と題するミニコンサートが北3条交差点広場で行われた。
友人を誘って聴きに行ったのだが、想像していたより遥かに素晴らしいLIVEだと思えた。
LIVEは前座で北海道教育大学岩見沢校の音楽コースの学生がピアノ伴奏で声楽を披露した。若々しさを感じさせるステージは好感が持てた。
続いて、真打の大平まゆみさんの登場である。この日は、札響の首席フルート奏者の高橋聖純さん、そしてピアノ伴奏の明上山貴代さんを加えてのトリオの演奏だった。
※ 前座を務めた教育大生、左から高神麻由さん、給前孝春さん、坂井栞さんの三人です。
この種のLIVEはクラシックの普及を目的としているため、誰もが耳に馴染んだ曲を演奏することが多いが、この日もそうした選曲だったようだ。
◇ヴィバルディの四季より「春」◇モーツァルトの「メヌエット」◇メンデルスゾーンの「春の歌」といった具合である。私が最も感動したのがカッチーニの「アヴェマリア」だった。大平さんも言っていたが非常に美しい旋律が印象的な曲である。
その他にも、春の歌メドレーとか、ドップラーの「アメリカンデュオ」、「ネコふんじゃった変奏曲」など、近寄り難いクラシックという既成概念を取り除きたいという大平さんの思いが選曲に表れていたように思われた。
※ 数多くのステージをこなすことでMCの方も巧みになった大平さんです。
ここ数年の大平さんは年間200回を数える演奏活動を全道各地で展開していると聞く。おそらくクラシック演奏家としては突出した数字ではないかと思われる。近年の大平さんは「えーっ、こんなところも!」と思われるところにも出演されている。私が出会ったのは「ばんけいミュージックフェスティバル」、「さっぽろホワイトイルミネーションコラボレートLIVE2013」など、いわゆるロッミュージシャンとの共演である。
若手の音楽家であれば、そうしたところへの出演は腕(技術)が荒れるという心配もあるのだろうが、彼女くらいの境地になるとその心配もないのだろう。円熟し、安定した演奏ぶりがそれを物語っている。
大平さんのクラシック音楽を北海道内に普及しようとしている貢献度には計り知れないものがあるように思える。きっと近い将来、そのことを讃える何らかのアクションがあるように私は予想するのだが…。
※ 写真
それにしても、このような素晴らしいイベントがこれまで11回も行われていたのに、私としたことが初参加だったとは悔やまれる。この後も継続されるのか否かは不明だが、イベント予告欄をこれまで以上に目を凝らして注視しなければならない。