田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

今年最初のサクラが!!

2015-04-18 17:44:09 | 環境 & 自然 & 観察会
 おそらく札幌市内でも最も早く開花した一つではないかと思われる桜を目撃した!樹名には「チシマザクラ」と書かれていた。チシマザクラは他の桜より開花が遅いのでは?と思っていたのだが、私の認識は違っていたようだ…。 

 今日(18日)、かでる2・7であった講演会の帰り、一万歩ウォークを完遂するため遠回りをして帰宅することにした。
 一緒に受講したS氏も同行してくれた。
 遠回りは北大構内を通って、さらに桑園駅を回るコースである。

 北大構内の「演習林実験苗畑」を通っていたときだった。管理棟のところに植わっている一本の桜の木がピンク色に色付いているのが目に入った。
 近づいてみると、開花しているではないか!!
 目分量で5分咲きといったところだろうか?
 幹のところ樹名板があって、そこには「バラ科 チシマザクラ」と書かれていた。

          

          

                 

 いよいよ、札幌にもサクラの季節到来である!!
 そこからの帰り、札幌気象台内に植わっている桜の標本木(ソメイヨシノ)の様子を見に行った。
 さすがに標本木はまだ蕾の状態で、開花にはまだ数日を要するな?と思われた。
 それでも陽気が続くと、ぱーっと開花が早まるかもしれない!?
 サクラの季節はもうそこまで来ている!!

          
          ※ 札幌気象台内のソメイヨシノ(標本木)はまだ蕾だった。

思わず誰かに話したくなる人体の話

2015-04-18 17:19:45 | 講演・講義・フォーラム等
 思わせぶりたっぷりタイトルであるが、実は講師である札幌医大教授の當瀬規嗣(とうせ のりつぐ)氏が著書を出版する際に、出版社から提案された書名だそうである。今回、氏は老齢化に伴う身体に関するあれこれを、思わせぶりたっぷり(?)に語ってくれた。 

 北海道生涯学習協会が主催する「かでる講座」が今年度も始まった。
 12月まで10回開催する第1回講座が4月14日(火)午後、タイトルのような演題で、札幌医大の當瀬規嗣教授が務められた。

          
          ※ ユーモアを交えて楽しく講義された當瀬教授

 當瀬氏は北海道新聞の医学コラムを今日まで9年間続けられているという方で、とても引き出しの多い方のようである。そんなたくさんの引き出しの中から、受講者に合わせて老齢化に伴う身体の変化や、健康維持の方法について、多岐にわたりユーモアたっぷりに語ってくれた。

 主として語ってくれたのは、高齢者への運動の勧めと、栄養摂取についてであった。
 運動の勧めについてはこれまでもいろいろな講師から伺う機会があり、その大切さを実感しているところであり、私も日々わずかではあるが実践しているつもりである。
 新しい言葉をまた一つ習った。それは「サルコペニア」という単語であるが、日本語に置き換えると「筋萎縮」というらしいが、加齢によって次第に筋肉量が減少する症状をいうそうだ。そのサルコペニアの進行を抑えるためにも負荷をかけた運動が大切だと、當瀬氏は強調された。

          
          ※ 現在でもフルマラソンを完走されるという若々しい當瀬氏です。

 興味深かったのは栄養摂取についてだった。高齢者は食事の量が少なくなりがちだという。特にタンパク質の摂取量が不足気味だそうだ。たんぱく質をはじめ、さまざまな栄養素が不足するため一気に老け込み、サルコペニアが進行するそうだ。
今のところ私は健啖家とまでは言わないが、それなりに食べられているが、今後年齢を重ねるにつれて注意したい点である。
 
 面白かったのは「健康食品」についてだった。TV・CMなどでよく耳にするコラーゲンであるが、當瀬氏はヒトが養分を取り入れるメカニズムを説明した後、コラーゲンを経口摂取することは医学的にはまったく意味を持たないことと断言した。
 ヒアルロン酸も、コンドロイチンも、グルコサミンも同様であるという。
 健康食品は薬ではない。だから「何々に効く」とは薬事法上は絶対に言えないので、TV・CMは実に巧妙にできているという。
 私はこうしたものにはもともと関心はない方だが、當瀬氏のお話を聞いてなおさらに近づくまいと思った。
 
 バランスの良い食事に心がけ、適度な運動を継続的に実施することが、年齢に関係なく健康的生活に必要だ、というある種当然(?)のような結論ではあるが、加齢に伴ってますます気を付けねばならないことを実感した講座だった。