田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 132 黄色いリボン

2015-04-28 22:12:50 | 映画観賞・感想

 ご存じの方も多いと思うが、西部劇の巨匠ジョン・フォード監督による「アパッチ砦」、「リオグランデの砦」と並んで『騎兵隊三部作』と呼ばれる作品である。ありし日のジョン・ウェインの騎兵隊になりきった演技を楽しんだ。 

               

 最近の私の映画鑑賞は無料の場合が多い。今回も4月22日(水)午前に開催された「ちえりあ(札幌市生涯学習センター)映画会」における鑑賞だった。
 実は、この「黄色いリボン」は私はDVDで所有しているのだが(その理由は後述する)大きな画面で観てみたいと思い参加したのだ。

 私がDVDを所有している理由だが、3年前に映画の背景となるモニュメントバレーを、アメリカ旅行の際に訪れたことで、ぜひともそこで撮った映画を観てみたいと思っていた。ある日量販店に西部劇特集のDVDが販売されていたのを目にし、それを購入したというわけなのだ。

 映画は1949(昭和24)年に制作されたが、いわゆる総天然色(当時はカラー映画をそう呼んだ)映画のはしりといってよいものだった。今の映画を見なれたものには相当に劣化しているのでは、と思われたが意外にもかなりクリアな画面で観ることができた。画像処理技術などの発達によって、今もなお楽しめるということなのかもしれない。

               
               ※ こちらはアメリカ版の映画ポスターだと思われる。

 映画の方だが、アメリカ西部に住むインディアンの討伐のために現地に駐在するジョン・ウェイン扮する騎兵隊大尉が年老いて退任する最後の6日間を描いたものである。
 ジョン・ウェインがテンガロンハットを被った姿はまさにはまり役といった感じだった。
 この映画ではインディアンとの抗争シーンはあまり出てこず、大尉とそれを取り巻く人たちとのドラマが中心である。それでも、荒野を馬車が疾走するシーンや、乗馬で駆け抜けるシーンは西部劇ならではの迫力があった。

          
          ※ 「メリック・ビュート」という岩やその他の奇岩をバックにした「ジョンフォードポイント」と呼ばれる最も有名なポイントです。

 ところでアメリカ西部劇だが、上映されていた当時は娯楽映画として日本人は楽しんでいたのだと思うが、映画は全て西部開拓者(侵略者?)の視点で描かれている。それに対する敵役としてのインディアンである。
 今ではけっして描くことのできない題材である。インディアンの末裔たちが今こうした映画を観たとしたら、どう思うのだろうか?

          
          ※ こちらの「レフトミトン」(左側)、「ライトミトン」の岩も有名です。

 さてモニュメントバレーであるが、懐かしい「レフトミトン」、「ライトミトン」、「メリック・ビュート」などの奇岩が画面に何度も登場し、懐かしい思いを抱きながら画面に魅入った私だった…。