田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 52 藤野富士<冬>(651m) 前編

2015-12-13 22:43:24 | 北海道低山紀行 & Other
 三度目の正直と云おうか、はたまた何ごとも三度目といおうか、とにもかくにもようやく藤野富士の頂に立つことができた。今回の山行で、情報はできれば複数得ることの大切さを教えられた。 

               
               ※ まずは藤野富士の全景を!北向きの斜面はいつも暗くしか写らない。

 先日(9日)、藤野富士にスノーシューで挑んだところ途中で引き返してしまったことをブログにアップした。すると直ぐに、敬愛する函館の超人sakagさんから貴重なアドバイスをいただいた。
 sakagさんが夏に登ったところ、私が言うほど難しい山ではなかったとの言葉と共に、氏がトレースしたルートが地形図と共に示してくれた。
 それによると、車を駐車したところは藤野富士の北斜面に面しているが、ルートは北斜面から大きく東に迂回し東斜面から南斜面を登っていた。
 私は「正規のルートはない」というガイドブックを信じて、いきなり北斜面を登り始めてしまったのだ。そこは地形図によると最も等高線が密に描かれていて、斜度がきついことを表していた。これでは素人の私には無理だったのだ。

 そのアドバイスを得て、一日も早くリベンジを!と思っていたのだが、今日(13日)は天気予報も良いと出ていたので、再々挑戦を決め、時間にも余裕を持たせて9時30分に家を出た。
 問題はsakagさんが示してくれたルートでも、入り口が今一つはっきりと分からないことが不安の一つだった。

               
               ※ 私は写真の一番奥のところから山林に入りました。               

 「藤野聖山園」の管理事務所で登山届を提出し、用意を整えスタートしたのが10時25分だった。登山届を見ると、私より先に2人組が登っているようだった。
 墓園の最も奥のところから、墓園と山林の境のところまで上り、どこから山林に入ろうかと右往左往していた。sakagさんの情報によると「藤野富士登山口」という標識があるというので、それを探したのだが…。
 実は、管理事務所でもそのことを伺ったのだが、事務所の係員は冷たかった。「そのようなものがあることは知らない。私たちは別に登山を推奨しているわけではありませんから」と冷たい返事だったのだ。

               
               ※ この緑のテープを見つけることができたのが本日の成功の因でした。

 登山口の標識は見当たらなかったが、墓園と山林の境目のあるところに緑色のテープが下がっているのが見えた。ガイドブックでは「赤いテープがあちこちに垂れている」とあったので、きっと緑色のテープもその一つに違いないと考え、そこから山林に入っていった。
 すると、それから次から次へと緑色のテープが目に入り、「これは間違いない!」と確信をもった。

 緑色のテープを頼りにしばらく行くと、車が通れるほどではないが、作業道のようなところに出た。すると、今度は赤い印とともに「山頂」と記した小さな印が樹に打ち付けられていた。

              
              ※ 緑のテープから、この標識を見つけて確信に変わりました。

 そこからは、その作業道のような道は大きく東に迂回し始めた。その先々には、緑、赤、茶、ピンクとさまざまな色のテープが樹の枝先にぶら下がっていた。
 私も先日の紙テープを持参していたので、見通しが効かないようなところでは後続の方のために役立ちたいと思い、ところどころでピンクの紙テープをぶら下げながら進んだ。
 天候は快晴!風はなし!雪は一昨日の雨で締まっていて歩きやすいなだらかなコース。鼻歌でも歌い出したくなるほどの快適なスノーシュートレッキングだった。

             
             ※ 樹にテープを巻いたもの、枝にぶら下げたもの、印はさまざまでした。

             
             ※ ところどころにあったこのような標識も励みになりした。

             
             ※ この写真は南斜面のようです。雪の表面が少し溶けています。

             
             ※ 私もこうしてコース上にテープをぶら下げてました。

             
             ※ 写真でお分かりのようにスノーシューはほとんど沈まず、快適に歩けました。

             
             ※ スタートして30分後、残り1キロの地点を順調に通過しました。しかし、この後で…。


 ところが、そうは問屋が卸さないのが登山である。山頂近くで私はおおいに苦しめられた。

 (掲載写真が多いので、本日はここまでを前編として、明日ハイライトの後編をアップします)