田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

絵馬づくりワークショップ

2015-12-22 19:58:18 | 講演・講義・フォーラム等
 ちゃれんがワークショップの第2弾の“絵馬づくり” 今度は前回とは違って大人でも手応えを感ずることができたワークショップだった。泥絵の具をにかわ液で溶かす技法など、私にとって初めて体験することも多い講座だった。 

 12月20日(日)午前、北海道博物館において「ちゃれんがワークショップ」の第2弾の“絵馬づくり”が行われた。第1弾の「手漉き和紙での年賀状づくり」が、どちらかというと子ども向け講座だったことから、「今回はどうしょう?」と考えたのだが、申し込みをしてしまった以上、キャンセルも失礼かな?と考え、結局参加することにした。

 会場に着いてみると、子どもの姿はなく、成人の方ばかりだった。「おっ、これは大人向けの講座だったんだ」と初めて認識を新たにし、ちょっと構えた私だった。
 会場には、学芸員の方が全国各地の寺社仏閣から収集した絵馬が並べられていた。同じようなものを作るとなると、やはり子どもには難しいかもしれない。

               
               ※ 全国各地の寺社仏閣から収集した絵馬がずらりと並べられていました。

 私は恥かしながら全くといってよいほど絵心がない。そこで今回は恥をかかないように、今年の漢字が発表された直後だったので、京都・清水寺の森清範貫主が揮毫した『安』の字をコピーして持参した。この字を中心にデザインを考えたいと思った。

 指導の学芸員から「絵馬」のあれこれについてレクチャーを受けた。それによると、絵馬の始まりは天変地異が鎮まることを祈るために生きた馬を奉納したことが始まりということだ。それがやがて木や土で馬形に作ったものが奉納されるようになったのが絵馬の始まりということだった。
 現代ではさまざまな願いごとを祈願するようになっているが、特に受験の合格を願う絵馬がどこでも目立つそうだ。

               
               ※ 日本画を描く際に使用される泥絵の具(粉絵の具)のセットです。

 絵馬づくりは、まず下絵を描くことから始まった。私は『安』の字を真ん中に配し、脇に笹と梅の花、もう一方に羽子板を配するデザイン(いずれも主催者が用意してくれた画である)とした。
 その下絵を主催者が用意してくれた板に写し取る作業をした。
 そしていよいよ彩色である。ここで日本画を描いているという石田眞理子さんという方が、泥絵の具の溶き方を指導してくれた。泥絵の具は粉状になっているのだが、けっこう粒状のものも多い、それをにかわ液を水に溶いたものを使い、指の腹を使ってよく混ぜるのだ。
 私は『安』の字は黒と決めたので、黒一色を溶くことで良かった。
 それを終えた後、脇に配した埋め花や羽子板は同じテーブルの方が何色も溶いていたので、それを拝借することでほとんどが足りた。

               
               ※ 泥絵の具を溶かす技法について説明を受ける参加者たちです。

 ということで、一応は出来上がったのだが(それでも厳密には未完成)、いかんせん私は作業が遅かった。2時間の時間内に、私の前で作業をしていた女性も、他のテーブルの人たちも、二枚目の絵馬づくりに取り掛かっていたのに、私は一枚目をどうやら形にしたところで時間終了となってしまった。作業が遅いのである。
 要領をやや掴めたので、来年もう一度参加してみようかな?と思い始めている。

               
               ※ 苦戦の末、出来上がった(まだ未完成)私が作成した絵馬です。

 さて、未完成ではあるが一応出来上がった絵馬であるが、私は『安』の字を「安らか」と読んだ。メディアはいろいろな読み方を伝えているが…。
 私は、来年、そしてこれからの世が「安らかであってほしい」と願ったのだ。来年1月3日の初詣で北海道神宮の絵馬掛に掛けてこようかな?


※ 今日、元旦登山の下見と称して「藻岩山」に登ってきた。固くなった雪道に軽アイゼンが食い込むのを感じながら登るのは心地良い。
山頂まで55分と、私にとって最短時間を記録した。しかも雪道でである。トレーニングの効果を実感した。これからも体力づくりに励まなくては。