「頂上まであと500メートル この先急坂です」という標識を過ぎた地点から、ルートの様相は一変した。それまでの楽ちんムードから、登攀モードに激変である。平地仕様のマイスノーシューは悪戦苦闘するのだった。
「あと1Km」の標識を過ぎてもなだらかな作業道のようなコースは変わらなかった。藤野富士を北から大きく巻いたコースはどうやら南面に差しかかったようだ。快晴・無風のこの日はコース上にも陽が差し込み、汗ばむくらいだった。
不思議だったのは、先行した登山者の跡が見当たらなかったことだ。
※ コースはずーっと作業道のようなところを進む楽なコースだった。不思議なのは先行者の跡がなかったことだ。
多少傾斜がついてきたかな、と思っても問題なるほどの傾斜ではなかった。
そしてスタートから1時間10分が経過した頃、「頂上まであと500メートル」と書かれた標識の地点に立った。その標識には、その後に「この先急坂です」とも書かれていた。
※ 「頂上まであと500メートル」の標識からが本当の登山だった。
標識は嘘つかない!!
いきなりの急坂が始まった。それはヘタをすると雪を噛んでいるはずのスノーシューの爪が効かずにずり落ちてしまうほどだった。
ちょうど氷面を登るクライマーがアイゼンの爪を蹴り込むようにして進むのを真似て、スノーシューの爪を雪面に食い込ませるように一歩一歩蹴り込みながら慎重に登った。
私が急坂と格闘している時、先行している二人組はルートから外れた山林内を下山していた。きっと藤野富士を何度も登った経験のある方なのだろう。
※ 登山の写真でいつ残念なのは、斜度が実際よりはかなり緩やかな写ってしまうことだ。
実際には文章表現したようにかなりの斜度のある傾斜を登ったのですが…。
急坂の途中からは、その先行する人たちが残した足跡も見えるようになった。
急坂はまだまだ続いた。
実は、その急坂は登るときも大変だったが、下山のときはさらに大変だった。まともに降りるのは私には怖すぎた。私はカニの横ばいのようにして一歩一歩慎重に降りたのだった。それでも何度か尻もちをついたほどだった。
※ 傾斜がやや緩やかな地点に立っていた標識ですが「二五八」の意味は分からない。
※ 頂上近くの尾根のところでは、写真のように雪が付いていないところもありました。
急坂で格闘すること20分。ようやく傾斜が緩み始めたが頂上はまだ先だった。
山頂付近の尾根では雪が飛ばされるのか、溶けてしまったのか、ところとごろ岩が剥き出しのところもあった。
傾斜が緩み始めたと思われたところから15分、時に12時10分、「藤野富士 標高651m」の標識のある山頂に立った。
※ 山頂付近はササも見えて積雪が少ないことが分ります。
※ これも山頂近くに、ケルンが築かれていました。何か意味があるのでしょうね。
※ 三度目の正直で立つことができた藤野富士の山頂の標識です。
山頂はちょっとした広場になってはいたが、札幌市街地を望む北側が一部灌木が途切れて望める以外は、灌木に覆われて眺望は効かなかった。
誰もいない山頂で、持参した熱湯を注いだカップウドンを頬張った。腰かけるところもなく、立ったままでの昼食だったが、こうした場所で食す熱々のカップウドンは最高のご馳走だった。
※ 山頂から見た札幌市街の様子です。左手に豊平川が見えます。
30分間山頂にとどまり、下山を開始した。
前述したように急坂の下りはちょっと怖かったが、その他はスイスイと登山時間の半分の時間で駐車場のある登山口(?)に着いた。
sakagさん、情報提供ありがとうございました。おかげさまで三度目の正直が叶いました。
※ 下山時に、南側の山並みを撮ったパノラマ写真です。
【藤野富士(スノーシュー) データー】
標 高 651m
駐車場 「藤野聖山園」の駐車場を借りることができる。管理事務所に届け出ることが
必用。
行 程 登山口(?)→(30分)→「あと1キロ」地点→(20分)→「残り500m」地
点→(20分)→258地点→(15分)→藤野富士山頂
時 間 登山(1時間35分)下山(55分)
天 候 快晴、無風
登山日 ‘15/12/13
「あと1Km」の標識を過ぎてもなだらかな作業道のようなコースは変わらなかった。藤野富士を北から大きく巻いたコースはどうやら南面に差しかかったようだ。快晴・無風のこの日はコース上にも陽が差し込み、汗ばむくらいだった。
不思議だったのは、先行した登山者の跡が見当たらなかったことだ。
※ コースはずーっと作業道のようなところを進む楽なコースだった。不思議なのは先行者の跡がなかったことだ。
多少傾斜がついてきたかな、と思っても問題なるほどの傾斜ではなかった。
そしてスタートから1時間10分が経過した頃、「頂上まであと500メートル」と書かれた標識の地点に立った。その標識には、その後に「この先急坂です」とも書かれていた。
※ 「頂上まであと500メートル」の標識からが本当の登山だった。
標識は嘘つかない!!
いきなりの急坂が始まった。それはヘタをすると雪を噛んでいるはずのスノーシューの爪が効かずにずり落ちてしまうほどだった。
ちょうど氷面を登るクライマーがアイゼンの爪を蹴り込むようにして進むのを真似て、スノーシューの爪を雪面に食い込ませるように一歩一歩蹴り込みながら慎重に登った。
私が急坂と格闘している時、先行している二人組はルートから外れた山林内を下山していた。きっと藤野富士を何度も登った経験のある方なのだろう。
※ 登山の写真でいつ残念なのは、斜度が実際よりはかなり緩やかな写ってしまうことだ。
実際には文章表現したようにかなりの斜度のある傾斜を登ったのですが…。
急坂の途中からは、その先行する人たちが残した足跡も見えるようになった。
急坂はまだまだ続いた。
実は、その急坂は登るときも大変だったが、下山のときはさらに大変だった。まともに降りるのは私には怖すぎた。私はカニの横ばいのようにして一歩一歩慎重に降りたのだった。それでも何度か尻もちをついたほどだった。
※ 傾斜がやや緩やかな地点に立っていた標識ですが「二五八」の意味は分からない。
※ 頂上近くの尾根のところでは、写真のように雪が付いていないところもありました。
急坂で格闘すること20分。ようやく傾斜が緩み始めたが頂上はまだ先だった。
山頂付近の尾根では雪が飛ばされるのか、溶けてしまったのか、ところとごろ岩が剥き出しのところもあった。
傾斜が緩み始めたと思われたところから15分、時に12時10分、「藤野富士 標高651m」の標識のある山頂に立った。
※ 山頂付近はササも見えて積雪が少ないことが分ります。
※ これも山頂近くに、ケルンが築かれていました。何か意味があるのでしょうね。
※ 三度目の正直で立つことができた藤野富士の山頂の標識です。
山頂はちょっとした広場になってはいたが、札幌市街地を望む北側が一部灌木が途切れて望める以外は、灌木に覆われて眺望は効かなかった。
誰もいない山頂で、持参した熱湯を注いだカップウドンを頬張った。腰かけるところもなく、立ったままでの昼食だったが、こうした場所で食す熱々のカップウドンは最高のご馳走だった。
※ 山頂から見た札幌市街の様子です。左手に豊平川が見えます。
30分間山頂にとどまり、下山を開始した。
前述したように急坂の下りはちょっと怖かったが、その他はスイスイと登山時間の半分の時間で駐車場のある登山口(?)に着いた。
sakagさん、情報提供ありがとうございました。おかげさまで三度目の正直が叶いました。
※ 下山時に、南側の山並みを撮ったパノラマ写真です。
【藤野富士(スノーシュー) データー】
標 高 651m
駐車場 「藤野聖山園」の駐車場を借りることができる。管理事務所に届け出ることが
必用。
行 程 登山口(?)→(30分)→「あと1キロ」地点→(20分)→「残り500m」地
点→(20分)→258地点→(15分)→藤野富士山頂
時 間 登山(1時間35分)下山(55分)
天 候 快晴、無風
登山日 ‘15/12/13