田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

フルートデュオ ふえふきふたり

2015-12-23 15:40:47 | ステージ & エンターテイメント
 「ふえふきふたり」というユニット名が面白い!本格的なフルート奏者による「アートパフォーマンスin 赤れんが」Vol.3はフルートの持つさまざまな可能性を教えてくれた素敵なミニコンサートだった。 

 12月20日(日)午後、ちゃれんがワークショップを終えた私は、その足で道庁赤れんがに向かった。赤れんがでは今シーズン3度目となる「アートパフォーマンス in 赤れんが」が開催されることになっていた。

 今回のパフォーマーはフルート奏者のデュオだった。奏者である八條美奈子さんと立花雅和さんは大学(教育大札幌音楽コース)、パリ・エコールノルマル音楽院で先輩・後輩の関係だということで、今回がデュオとしてのデビューのステージということだった。

                    
                    ※ 八條美奈子さん

                   
                   ※ 立花雅和さん

 ステージはフルート独特の柔らかな音色が会場を包むエルガーの「愛の挨拶」から始まった。その後次々と、さまざまなジャンルの音を聴かせてくれた。
 さらには、バスフルート、コントラバスフルートも持ち出し、フルートという楽器の音域の広さも示してくれた。ちなみに、今回演奏された全曲を記しておくことにする。
 (1)エルガー/愛の挨拶
 (2)山田耕筰/ペチカ
 (3)モーツァルト/鏡
 (4)ドビッシー/月の光
 (5)ヘンリー・ワーク/大きな古時計
 (6)2CELLOS/影武者
 (7)バッハ/管弦楽組曲第2番 ポロネーズ
 (8)    〃        バディネリ
 (9)作曲者不詳/茶摘み
 (10)八條美奈子/サッポロめぐり(時計台の鐘が鳴る、好きです札幌、この道、恋の街札幌、札幌の空、虹と雪のバラード)
 (アンコール)アーヴィング・バーリン/ホワイトクリスマス

 以上の中で、モーツァルトの「鏡」は一つの楽譜を二人の奏者が前と後ろから同時に演奏するという面白い試みの曲である。モーツァルトの面白がり屋的な面が出た曲かもしれない。
 また、「影武者」ではバスフルートを、「管弦楽組曲第2番」ではコントラバスフルートを組み合わせた曲が興味深かった。
 さらには、「茶摘み」では、各国のお茶をイメージするような曲風にアレンジして演奏したところが面白かった。

               
               ※ バスフルートはこのよう感じのフルートです。

                    
                    ※ こちらはコントラバスフルートです。

         ※ このページの写真はいずれもウェブ上に公開されている写真を拝借しました。

 というように、フルート鑑賞入門編を意識したようなプログラムは最後まで聴衆を飽きさせない工夫が凝らされていて、非常に満足度の高いミニコンサートだった。