田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スノーシュー in 藤野富士山麓

2015-12-09 22:59:54 | スノーシュートレック & スノーハイク
 本来ならタイトル名が「札幌近郊低山紀行 №43 藤野富士」となるところだったのだが、残念ながら登頂は叶わなかったのでこのようなタイトルになった。登頂を目指してのスノーシューは、体力も技術もない私にとってはなかなか困難なものだった。 

          
          ※ 「藤野聖山園」の管理事務所からみた藤野富士です。きれいな円錐形が見事です。

 今日は天候も良く、特に予定のなかった私は「北海道スノーシューハイキング」に紹介されている「藤野富士」をスノーシューで登頂してみようと試みた。実はこの山は今年の1月にも試みようと出かけたのだが、駐車をお願いする「藤野聖山園」の管理事務所が正月休みのため断念したといういわくつきの山だった。

 今日も私はついていなかった.国道から「藤野聖山園」へ入る道路を見失い、定山渓方面にかなり走ってしまうという失態を演じてしまったのだ。
 午前中に所属団体の事務処理をした後に出かけたため、管理事務所で登山届を出し、スノーシューに履き替えたときには12時15分になっていた。

          
          ※ 愛車を駐車場に置かせてもらっていざ出発です。背景に藤野富士が見えます。
 
 ガイドブックには藤野富士の登山について「正規のルートというのはないので、自分たちにとって登り易そうなルートを見極めて…」となっている。つまり登山道はなく、林の中に自分がルートを見つけて登らねばならない山なのだ。
 きれいな円錐形をした藤野富士は高さもそれほどではないので(651m)、私でも何とかなるだろうという思いがあったのだが、甘かった…。

          
          ※ 登山開始直後は比較的平坦で、スノーシューの跡もこうしてきれいに付けれたのだが…。

 雪の状態は考えていたより深かった。その上、柔らかな新雪状態だった。
 初めての雪山に多少緊張もし、途中買い求めた紙テープをところどころ木の枝に括りつけながら登山を開始した。(何の参考にもならない私が開拓したルートは、後日他の人にとっては邪魔になるだけだったので、下山時に全て回収してきた)

          
   ※ 下山時の目印になるようにと要所要所にこうして紙テープを枝に括り付けたが、この日は無風のため足跡が消されることはなかった。

 登りはじめは、直登も効くくらいの斜度で、スノーシューが雪に埋まるが順調に高度をかせぐことができた。
 しかし、徐々に直登は難しくなり、登るルートを見つけるのが大変になってきた。ジグを切りながら、登れるところを見つけて徐々に、徐々に高度をかせいだ。
 ところがこの山は、意外に倒木が多いように感じた。ガイドブックでは人工林と書いてあったが、もしかすると間伐をした木をそのまま放っているのではないだろうか。そう思わずにいられないほど倒木が行く手を遮った。

          
          ※ 登るに従い、徐々にこうした困難な状況となってきた。私のルート選定に問題があった?
          

 登り始めて1時間半くらい経過したとき、作業林道のようなところに出た。そこから先が大きく崖状になっていて、どこからも取り付くところが見つからないのだ。林道状のところを右に左に移動しながら、何とか取り付くところを探そうと試みた。
 ここは下山してから藤野富士を眺めてみると、ちょうど中腹部分に横に大きく切れているように見えるところがあったが、どうやらそこで難儀していたようだ。

          
          ※ 写真では斜度がないように見えますが、このくらいでも直登は無理ですね。

 この時点で私は「あまり無理することはないな」と思い始めていた。
 というのも、管理事務所の登山届に下山予定14時と記してしまったからだ。(これは私があまりにも藤野富士を簡単に考えていた証拠である)

 どこにも簡単に取り付くところは見つからなかったのだが、それでも膝まで雪に埋まりながらなんとか難関を突破した。
 そこからは一段と斜度が増し、前進は困難を極めた。それでも登山開始から2時間は頑張ってみようとカタツムリのような歩みを進めた。

 14時、ちょっとした平らになったところに出た。「今日はここまで」とすることにした。
 私が新雪の登りにいかに苦労したか、その証拠は2時間かけて登ったところを、下山にはなんと30分しか要しなかったことからもお分かり頂けると思う。

          
          ※ 登頂を断念した地点です。林の向こうに頂きが見えるはずなのですが…。

          
          ※ 断念した地点から下界を眺めたところです。藤野の市街地と思われます。

 登頂できなかったことについては、それほど悔やんではいない。目的はあくまでスノーシューのトレーニングだったからだ。他日を期したい。次回は時間の余裕をもって挑みたい。そうなると何ごと3度目ということにもなる。