お国のダンスやフラメンコ、カンテレ演奏など、それぞれの国の伝統文化が地下歩行空間で繰り広げられていた。レベル的にはそれぞれといった感があったが、市民にとっては外国を身近に感じる良い機会だったかもしれない。
11月25日(水)から27日(金)までの3日間、地下歩行空間北3条交差点広場において「インターナショナル ウィーク2015」が開催されていた。
インターナショナル ウィークとは、フライヤー(いわゆるチラシのことなのだが、最近はこんな呼び方をするようになった)にると「在道の外国政府公館及び名誉領事館等が連携し、各国の文化などについて紹介するため、展示・PR展、文化紹介パフォーマンス等を行うとともに、道民の皆さまに総領事館等を身近に感じていただき、各国の総領事等と交流する機会を設定し、異文化理解や国際理解を促進するイベントです」とあった。
26日(木)、特に予定のなかった私は、書店やアウトドア店などを巡るのに併せて、文化紹介のパフォーマンスを覗いてみた。
私が見たのは、フィリピンのダンス、スペインのフラメンコ、フィンランドのカンテレ演奏の三つのステージだった。
フィリピンのダンスは国の伝統的なフォークダンスということだったが、本道在住(?)のフィリピンの女性がグループで披露してくれた。踊っている彼女たち自身が懐かしさを楽しんでいるように私には見えた。
スペインのフラメンコは、「小角典子フラメンコ舞踊研究所」の門下生(?)による舞踊だったが、かなり本格的なものに思えた。特に男性の方は本場でも修業したのではと思えるほど本格的なものだった。
フィンランドのカンテレ演奏は残念だがちょっと期待外れだった。演奏はカンテレあんさんぶる「みゅう」というグループの方が10数名ステージに上がっていたが、いかんせん音のボリュームがなさ過ぎた。繊細な楽器だけに、喧騒もバックミュージックとなる歩行空間では、そのあたりも計算されたステージを構想してほしかった。
私が見たのは以上の三つのステージだったが、その他にもたくさんの国々の発表が三日間にわたって繰り広げられたようである。
それにしても、北海道内に意外に多くの在外公館、名誉領事館が存在することを初めて知った。後学のために記してみると、
各国の公館の総領事館(等)がアメリカ、中国、韓国、オーストラリア、ロシア、カナダと六つの総領事館が札幌に存在しているということだ。
民間の方に依頼する名誉総領事館としては、フィンランド、メキシコ、フィリピン、ラトビア、チリ、グァテマラ、カナダ、オーストリア、スペイン、モンゴルと十もの名誉総領事館があるという。そのうち、ラトビアとオーストリアは旭川にあるということだ。
名誉総領事というと、私には一つの思い出が浮かんでくる。
もう50年近く前の話だが、1968~69年にかけて、私は大学を1年休学してヨーロッパやアジアを彷徨して歩いた。ヒッチハイクでドイツからルクセンブルクへ入国したときだった。宿泊先のユースホステルでパスポートの提示を求められて紛失していることに気付いた。おそらく国境でパスポートを提示した後の始末が悪かったのだろう。
途方に暮れた私だったが、ユースホステルの方が「ルクセンブルク市内の名誉総領事のところへ行って相談してみろ」というようなアドバイスを受けた。
探し当てた日本国名誉総領事はれっきとしたルクセンブルク人だったが、通された居間には日本刀や鎧兜が飾られているなど日本色に埋め尽くされていた。そこで貴重な日本酒も振る舞ってくれたことを記憶している。
しかし、名誉総領事にはパスポートを再発行する権限はない。そこで紛失証明書のようなものを作成していただき、隣国ベルギーの日本大使館で再発行してもらい事なきを得たという経験がある。懐かしい思い出である。
11月25日(水)から27日(金)までの3日間、地下歩行空間北3条交差点広場において「インターナショナル ウィーク2015」が開催されていた。
インターナショナル ウィークとは、フライヤー(いわゆるチラシのことなのだが、最近はこんな呼び方をするようになった)にると「在道の外国政府公館及び名誉領事館等が連携し、各国の文化などについて紹介するため、展示・PR展、文化紹介パフォーマンス等を行うとともに、道民の皆さまに総領事館等を身近に感じていただき、各国の総領事等と交流する機会を設定し、異文化理解や国際理解を促進するイベントです」とあった。
26日(木)、特に予定のなかった私は、書店やアウトドア店などを巡るのに併せて、文化紹介のパフォーマンスを覗いてみた。
私が見たのは、フィリピンのダンス、スペインのフラメンコ、フィンランドのカンテレ演奏の三つのステージだった。
フィリピンのダンスは国の伝統的なフォークダンスということだったが、本道在住(?)のフィリピンの女性がグループで披露してくれた。踊っている彼女たち自身が懐かしさを楽しんでいるように私には見えた。
スペインのフラメンコは、「小角典子フラメンコ舞踊研究所」の門下生(?)による舞踊だったが、かなり本格的なものに思えた。特に男性の方は本場でも修業したのではと思えるほど本格的なものだった。
フィンランドのカンテレ演奏は残念だがちょっと期待外れだった。演奏はカンテレあんさんぶる「みゅう」というグループの方が10数名ステージに上がっていたが、いかんせん音のボリュームがなさ過ぎた。繊細な楽器だけに、喧騒もバックミュージックとなる歩行空間では、そのあたりも計算されたステージを構想してほしかった。
私が見たのは以上の三つのステージだったが、その他にもたくさんの国々の発表が三日間にわたって繰り広げられたようである。
それにしても、北海道内に意外に多くの在外公館、名誉領事館が存在することを初めて知った。後学のために記してみると、
各国の公館の総領事館(等)がアメリカ、中国、韓国、オーストラリア、ロシア、カナダと六つの総領事館が札幌に存在しているということだ。
民間の方に依頼する名誉総領事館としては、フィンランド、メキシコ、フィリピン、ラトビア、チリ、グァテマラ、カナダ、オーストリア、スペイン、モンゴルと十もの名誉総領事館があるという。そのうち、ラトビアとオーストリアは旭川にあるということだ。
名誉総領事というと、私には一つの思い出が浮かんでくる。
もう50年近く前の話だが、1968~69年にかけて、私は大学を1年休学してヨーロッパやアジアを彷徨して歩いた。ヒッチハイクでドイツからルクセンブルクへ入国したときだった。宿泊先のユースホステルでパスポートの提示を求められて紛失していることに気付いた。おそらく国境でパスポートを提示した後の始末が悪かったのだろう。
途方に暮れた私だったが、ユースホステルの方が「ルクセンブルク市内の名誉総領事のところへ行って相談してみろ」というようなアドバイスを受けた。
探し当てた日本国名誉総領事はれっきとしたルクセンブルク人だったが、通された居間には日本刀や鎧兜が飾られているなど日本色に埋め尽くされていた。そこで貴重な日本酒も振る舞ってくれたことを記憶している。
しかし、名誉総領事にはパスポートを再発行する権限はない。そこで紛失証明書のようなものを作成していただき、隣国ベルギーの日本大使館で再発行してもらい事なきを得たという経験がある。懐かしい思い出である。