今回もまた迷沢山は私に微笑んでくれなかった…。昨夜から早朝にかけての降雪が想定外だった。膝まで沈む深雪に、私は体力も時間も早々に奪われてしまった…。
※ 迷沢山の上平沢林道の典型的なコースの様子です。
今年を振り返るための記録を整理しながら気がかりなことが一つあった。それは昨日のブログにも記したが、「札幌低山紀行」で迷沢山に挑んだとき、山頂直前まで行きながら雨のために登頂を断念してしまったことだった。迷沢山は私にとって未踏の山なのである。
そこで、その気懸かりを解消したいと考えた。「迷沢山なら山頂直前まで林道が続くので、冬でも迷いなく登れそうだ!」と考えた私は、スノーシューのトレーニングも兼ねて登ってみよう!と決心した。雪が少ない今がチャンスだと…。

※ 上平沢林道のゲートに立つ標識です。夏は閉じていたゲートが開いていました。
ところが今朝目覚めてみると、なんとかなりの積雪ではないか。窓から見るかぎり、それほどでもないと考え、なんとかなるだろうと予定どおり決行することにした。
雪の中、1時間20分かけて定山渓の奥、さっぽろ湖の近くの「上平沢林道」のゲートのところに着いた。車中でラジオが「札幌の積雪は33cm」と報じていた。

※ ゲート前に停めた愛車です。ゲートは開いていても、この雪では入れません。
9時30分、準備を整え、足跡などまったくない上平沢林道に足を踏み入れた。踏み入れて何歩も進まないうちに「これは山頂まで無理かな?」と思った。というのも、思いのほか雪が深いのだ。定山渓の山の奥では33cmどころか50cmを上回る積雪があったのではないだろうか?
新雪のため一歩踏み出すごとに、いくらスノーシューでも深く沈み込んでしまうのだ。最初は脛くらいまで埋まるな、と思っていたのが登るにつれて膝頭付近まで埋まるようになってきた。一歩一歩踏み出すのが大変である。これまでスノーシューを楽しんできて、最も深い雪の中を進んでいる感じだった。
10分も行動していないのに、背中に汗を感じ始めていた。冬季の場合は汗をかくことを極力避けたいと思っていたのだが、それでも「行けるところまで行ってみよう」と思い、歩を進めることにした。

※ 車の跡でしょうか?それとも人の踏んだ跡でしょうか?積雪前の痕跡が微かに…。
天候は薄曇りで、風はなく、辺りは深閑とした静けさが広がっていた。そんな中、立ち止まったときに「コツコツ」という音を聞いた。独りでの行動だけに、音の正体が分からないときは不気味である。辺りに目を配った。すると、近くの木のところでキツツキの仲間が樹肌を突いているのが見えてホッとした。

※ 林道横の沢には水の流れがありました。
変化のない、だらだらとした上りが延々と続く。雪が深くて連続行動は効かない。十数歩進むごとに立ち止まって呼吸を整え、再び行動開始、ということを繰り返した。
1時間が経過してもそれほど進んだ感じがしなかった。できるだけ汗をかかないように、と行動していたので疲れそのものはあまり感じなかった。しかし、それでも徐々に疲れは溜まって、進む速度は落ちていた。
疲れは溜まりはじめていたが、この時点で林道と送電線が交差する第一のポイントまでは行ってみようと思った。
ガイドブックによると、迷沢山の上平沢コースは変化に乏しく、目印になるのは林道と送電線が2度交差する点があるのみ、ということだった。その送電線と交差するところでコースがおおよそ3分割されているという。私はコースの1/3の地点まで目ざすことにしたのだ。

※ 引き返す直前あたりの雪の深さを撮りました。
それから深雪を進むこと45分、ようやく送電線やそれを支える鉄塔が見えてきた。その真下に着いたのは11時15分。私はこの日、これ以上前へ進むことを断念した。
ガイドブックでは、この迷沢山の山頂までの標準タイムが1時間50分と出ているのに、私は1時間45分を要して、まだ1/3しか進んでいなかった。ということは、単純計算で残りの登りだけでまだ3時間30分も要することになる。これでは山頂到達は到底無理である。
無理して決行しても、身体は疲労し、何かあったときに対処できる自信はない。安全を考えるとベストの判断だと考えた。

※ 引き返し点となった送電線と鉄塔です。

※ 本日の最高到達地点(?)の様子です。
登頂はできなかったが、目的であるスノーシューのトレーニングはそれなりにできたのでヨシとしたいと思う。
ちなみに、1/3の地点まで深雪をラッセルして1時間45分を要したが、踏み跡がついた下山時間はわずか35分だった。深雪の程度を察していただける、と思う。
迷沢山の冬季はこれ以降、さらに雪が降り積もると考えられるので、私の冬季の登頂は考えられない。来年夏まで持ち越しとすることしよう…。

※ サービスショット。迷沢山に向かう前、近代美術館の庭の樹氷が見事だったのでカメラに収めました。

※ 迷沢山の上平沢林道の典型的なコースの様子です。
今年を振り返るための記録を整理しながら気がかりなことが一つあった。それは昨日のブログにも記したが、「札幌低山紀行」で迷沢山に挑んだとき、山頂直前まで行きながら雨のために登頂を断念してしまったことだった。迷沢山は私にとって未踏の山なのである。
そこで、その気懸かりを解消したいと考えた。「迷沢山なら山頂直前まで林道が続くので、冬でも迷いなく登れそうだ!」と考えた私は、スノーシューのトレーニングも兼ねて登ってみよう!と決心した。雪が少ない今がチャンスだと…。

※ 上平沢林道のゲートに立つ標識です。夏は閉じていたゲートが開いていました。
ところが今朝目覚めてみると、なんとかなりの積雪ではないか。窓から見るかぎり、それほどでもないと考え、なんとかなるだろうと予定どおり決行することにした。
雪の中、1時間20分かけて定山渓の奥、さっぽろ湖の近くの「上平沢林道」のゲートのところに着いた。車中でラジオが「札幌の積雪は33cm」と報じていた。

※ ゲート前に停めた愛車です。ゲートは開いていても、この雪では入れません。
9時30分、準備を整え、足跡などまったくない上平沢林道に足を踏み入れた。踏み入れて何歩も進まないうちに「これは山頂まで無理かな?」と思った。というのも、思いのほか雪が深いのだ。定山渓の山の奥では33cmどころか50cmを上回る積雪があったのではないだろうか?
新雪のため一歩踏み出すごとに、いくらスノーシューでも深く沈み込んでしまうのだ。最初は脛くらいまで埋まるな、と思っていたのが登るにつれて膝頭付近まで埋まるようになってきた。一歩一歩踏み出すのが大変である。これまでスノーシューを楽しんできて、最も深い雪の中を進んでいる感じだった。
10分も行動していないのに、背中に汗を感じ始めていた。冬季の場合は汗をかくことを極力避けたいと思っていたのだが、それでも「行けるところまで行ってみよう」と思い、歩を進めることにした。

※ 車の跡でしょうか?それとも人の踏んだ跡でしょうか?積雪前の痕跡が微かに…。
天候は薄曇りで、風はなく、辺りは深閑とした静けさが広がっていた。そんな中、立ち止まったときに「コツコツ」という音を聞いた。独りでの行動だけに、音の正体が分からないときは不気味である。辺りに目を配った。すると、近くの木のところでキツツキの仲間が樹肌を突いているのが見えてホッとした。

※ 林道横の沢には水の流れがありました。
変化のない、だらだらとした上りが延々と続く。雪が深くて連続行動は効かない。十数歩進むごとに立ち止まって呼吸を整え、再び行動開始、ということを繰り返した。
1時間が経過してもそれほど進んだ感じがしなかった。できるだけ汗をかかないように、と行動していたので疲れそのものはあまり感じなかった。しかし、それでも徐々に疲れは溜まって、進む速度は落ちていた。
疲れは溜まりはじめていたが、この時点で林道と送電線が交差する第一のポイントまでは行ってみようと思った。
ガイドブックによると、迷沢山の上平沢コースは変化に乏しく、目印になるのは林道と送電線が2度交差する点があるのみ、ということだった。その送電線と交差するところでコースがおおよそ3分割されているという。私はコースの1/3の地点まで目ざすことにしたのだ。

※ 引き返す直前あたりの雪の深さを撮りました。
それから深雪を進むこと45分、ようやく送電線やそれを支える鉄塔が見えてきた。その真下に着いたのは11時15分。私はこの日、これ以上前へ進むことを断念した。
ガイドブックでは、この迷沢山の山頂までの標準タイムが1時間50分と出ているのに、私は1時間45分を要して、まだ1/3しか進んでいなかった。ということは、単純計算で残りの登りだけでまだ3時間30分も要することになる。これでは山頂到達は到底無理である。
無理して決行しても、身体は疲労し、何かあったときに対処できる自信はない。安全を考えるとベストの判断だと考えた。

※ 引き返し点となった送電線と鉄塔です。

※ 本日の最高到達地点(?)の様子です。
登頂はできなかったが、目的であるスノーシューのトレーニングはそれなりにできたのでヨシとしたいと思う。
ちなみに、1/3の地点まで深雪をラッセルして1時間45分を要したが、踏み跡がついた下山時間はわずか35分だった。深雪の程度を察していただける、と思う。
迷沢山の冬季はこれ以降、さらに雪が降り積もると考えられるので、私の冬季の登頂は考えられない。来年夏まで持ち越しとすることしよう…。

※ サービスショット。迷沢山に向かう前、近代美術館の庭の樹氷が見事だったのでカメラに収めました。