田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大感動!北海道高校演劇Special Day

2020-01-09 21:45:53 | ステージ & エンターテイメント

 

 

 久しぶりの大感動だった!適度に笑いを織り込みながら、高校演劇の内情を綴る「へその町から」は、観客の心を鷲掴みするくらいの魅力に満ちた演劇だった。今年7月に行われる全国大会における健闘を心から祈りたい思いにさせてくれた。

            

 1月9日(木)午後、かでるホールにおいて「高校演劇Special Dayが開演された。高校演劇Special Dayとは、昨年行われた全道高校演劇大会において最優秀賞を獲得し、全国大会へ駒を進めた学校が上演する舞台である。今年度の最優秀校は富良野高校演劇同好会「へその町から」だった。

           

 「へその町から」のストーリーは、部活動ではなく同好会という立場の大変さ、男子部員が少ないことの苦しみ、等々を織り込みながら進んでいく。そのストーリーの進展の中に織り込まれる絶妙のユーモアが観客の心を掴む。しかし、舞台はけっして緩むことなく次にどんなセリフが飛び出すのか、固唾を飲みながら観客は舞台を凝視する。

 私が予想した結末とは違ったが、最後は観客のだれもがホッと心が温かくなるエンディングへと導かれるという抜群の脚本だった。顧問の清野俊也氏は前任の北見緑陵高校でも演劇部を全国大会に導いたという実力者のようだ。

   

 ここ数年、私は高校演劇を注視してできるだけ観劇するように努めているが、高校演劇に限らないとは思うのだが、演劇の場合は“脚本”の出来が相当部分を占めていると思っている。今回の富良野高校演劇同好会の舞台も脚本の出来が出色だったといえる。それに応えた生徒たちの熱演もまだ素晴らしかった。

 富良野高校演劇同好会の全国大会での健闘を祈りたいと思う。