田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スノーシュー in オコタンペ湖周辺

2020-01-18 18:28:42 | スノーシュートレック & スノーハイク

 快晴! 無風! 絶好のトレッキング日和の中、深雪、そしてワイルドな自然の中でスノーシュートレッキングを楽しんだ! しかし…。タイトルにその思いを込めた…。

 箱庭的(?)な市民の森の散策から、もう少しフィールドを広げてみようと考えた。そこで北海道の山メーリングリスト編の「北海道スノーハイキング」を参照して、まずは支笏湖の近くにある「オコタンペ湖」を目ざそうと決断した。

 本日(1月18日)、起床すると空は晴れ、風もない状態だったのを見て、即実行を決めた。

 朝8時半、自宅から国道453号線を支笏湖へ向けて車を走らせた。

 支笏湖に至る手前にオコタンペ湖に向かう分岐点のところがスノーシューの出発点である。約1時間かかって到達したところ、なんとそこに一人の男性が仁王立ちしていた。彼が言うには「冬まつりのための雪の輸送をしているので、危険防止のために人の往来を禁止している」と云うではないか!「えーっ!?」と思ったが、彼の言葉を無視するわけにはいかない。彼は気の毒に思ったのが「別のところからオコタンペ湖を目ざしている人がいる」と教えてくれた。そういえば、分岐点に至る前に車を駐車している人たちを見かけたので、そこへ向かってみることにした。

 そこへ行ってみると、車が5台ほど駐車していて、一組の親子がスノーシューで出発の準備をしていた。その親子に「これからオコタンペ湖へ向かうのですか?」と問うと、「ええ、ここは初めてなのですが、目の前の山道を行き、途中から左に折れて山麓をトラバースすればオコタンペ湖に行けると思うのですが…」という答えだった。彼の言葉を頼るしかない。

          ※ 車を駐車した目の前に林道が続いていた。この道を行けば??

 私は山道に付けられた踏み跡を辿って山へ向かってスノーシュートレッキングを開始した。彼らは親子だったこともあり、私を先に行かせてくれた。山道はスノーモービルの跡もあり、斜度もそれほどではなく、淡々とした緩やかな上りが続いた。空はピーカンに晴れ、風は全くなく、気持ちの良いスノーシュートレッキングだった。気になったのは、踏み跡が本日のものではなく1~2日前のものだったことだ。(先に出発した人たちはどこを通ったのだろう?)30分経過しても様子は変わらず、オコタンペ湖方面との間に大きな沢が横たわっているのが不安だった。

    

    ※ 林道には踏み跡だけではなく、スノーモービルが走った跡もついていた。

    

    ※ 途中に「フルマナイ林道」という看板があった。距離1万7千m余と表示されていた。

 45分も経過したころだったろうか?踏み跡が少なくなり、深雪状態になってきて先行者の踏み跡が沢を横断するように続いていた。むろんそこを辿るしかなかったが、沢を渡って向こう岸に辿り着くのに崖のようなところをよじ登らねばならず、苦労して対岸に出た。踏み跡はスノーシューではなく、明らかにツボ足と思えた。「こんな山奥までツボ足とは、いったい何が目的だったのだろう?」と思えた。1時間を経過したころ、ついにそのツボ足の踏み跡も見えなくなったしまった。

    

    ※ 行く手の左側の山の向こう側に「オコタンペ湖」があるはずだ。

    

    ※ 一方、前方には「漁山」と思われる白い壁が立ちはだかっていた。

    

    ※ 数日前の先行者の足跡は沢を渡っていくように付いていた。

    

    ※ いよいよ足跡はただ一人のツボ足の足跡だけとなった。

    

    ※ そしてついに足跡がなくなってしまい、私は一度ここで「引き返そうか」と思ったのだが…。

 「ここまでかぁ…」と思って立ち止まっていると、例の親子が私のところに追い付いてきた。その親はかなり雪山のベテランらしく、踏み跡が消えたのも意に介さず私を残して登り続けた。下山しようかと思案していた私に遠くから「踏み跡が見つかりました!」と知らせてきた。

   

   ※ 冬らしい山の写真がなかなか撮れません。かなり山中奥深く入ったところで松の枝に雪が乗った一枚です。

 その声に励まされ、私も下山を取り止め彼らに続いた。山容はますますワイルドになってきた。急な上り下りが続き、思わずしりもちをつく場面もあった。そうしているうちに、遠くの彼から「ついに足跡も無くなってしまいました」との声が伝えられた。

   

   ※ 行先に詰まった親子が立ち止まっています。そこまで私が行ったとき…。

 そこへ行ってみると、前方を大きな流れが横切っていて前へ進む道は閉ざされていた。前方には彼が言うには「魚山」の壁が立ちはだかっていた。私は「これ以上の前進は無理だ。引き返そう」と決断した。そのとき行動開始から1時間40分が経過していた。

 しかし、件の親子は「まだ時間も早いし、もう少し頑張ってみます」と、大きな流れの中に横たわっていた一本の木を伝い、流れを横切り渡っていった。

   

   ※ 親子はこの一本の木を渡って先へと進んでいきました。私はここから折り返しました。

 私は彼らに別れを告げ、もと来た道を引き返したのだった。帰り道に要した時間は1時間10分だった。

 「オコタンペ湖」に到達できなかったことが無念であった。そこで、再び例の分岐点に行って、関係者に問うてみることにした。関係者に問うてみると、さっぽろ雪まつりの雪の搬送のためではなく、「支笏湖氷瀑まつり」の会場設営のための雪の搬送をしているとのことだった。そこで「いつまで?」と問うと、「本日中に終了予定」とのことだった。どうやら本日だけの措置だったようだ。運が悪かった。

 「オコタンペ湖」が気になる。「オコタンペ湖」をぜひこの目で見てみたい。他日を期そう。ということで、当初の目的は達成できなかったが、少雪の札幌市内とは違い雪の量もそれなりにあり、快晴の中でスノーシュートレッキングそのものは楽しむことができたのでヨシとしよう…。