どこまでも抜けるような青空、雲一つありません。 ラジオを聴いていたら、ある人は「台風一過」を「台風一家」とずーと思っていたということでした。 風も雨も同じ台風がもたらすものだから「一家」、そういう考えも面白いかもしれません。
元気です、4匹
晴れ渡っただけではなく、陽射しもかなり強く暑い一日となりました。 午後3時頃河原を歩いたのですが、トンボが太陽の光を浴びて羽がキラキラ、眩い感じです。 もうすっかり入れ替わりました、動く風物詩、セミからトンボへ。
午前中区役所からの帰りメディアテークへ寄ってきました。 本当は図書館に行くのが目的だったのですが、図書館は休みでした。 1階でこういう催し物をやっていました。 凄いです、圧倒されました。 書にもこういう、これだけの圧倒的な力強さ、訴える力があるのですね。
読めますか?
『鎮魂と復活』です。 PARTⅡ だそうです。
圧巻はこれです。 表題は、『3.11鎮魂と復活』です。 大きさが想像できますか。 高さは3.6メートル、幅が9メートルだそうです。 何を書いているのか、分かりません。
でも、近付いていくにつれて分かってきます。 文字です。 文章です。
ひとつひとつちゃんとした文字です。
ただただその根気には頭が下がるだけです。もう何も言えません。
作者は、千葉蒼玄さん、57歳。石巻市出身。前衛書家。 3・11のときは東京にいたそうです。自宅は無事だったそうですが、しかし作品の大半は津波で失いました。
津波の跡に建ったら、「家の壁に新聞紙がへばりついていた」のに目を奪われ、流されてもへばりつくその姿に再生への力を感じ、これを書こうと決めたそうです。 ここに書かれているのは、震災発生から1か月分の毎日新聞と地元紙の記事だそうです。
去年の元旦から書き始めたそうです。
これは『輪廻転生(創生)』です。 これもとっても大きいものです。 次に紹介するのは連作の『3.11鎮魂と復活』です。
残念ながら私には読めませんが、書かれているのは次のような短歌等です。
・黒々と怒りのごとく昂ぶりし津波のあとの海のさざなみ(長谷川櫂 作)
・3.11鎮魂と復活(石巻の復活を祈って)
・葉桜を吹き渡る風記憶せよここにみちのくという国のありしを(長谷川櫂 作)
・3.11復活(みちのくの龍のぼりゆく明けの穹 自作句)
・ある日沖に黒き大波現はれて幾万の人々飲みこみしという(長谷川櫂 作)
これは唯一津波の被害から免れた作品とか。 「いろはうた」 です。
(追伸) ユイちゃん、ついに復活ですね! やる気を出しましたね! 全員が三陸に集まってくる感じ。 28日の最終日まで10日ですか、どうなるのか楽しみですが、終わってしまうのは淋しいです。