(8月13日の朝日新聞です。)
きょう正午のの観天望気です。 天気:曇り、雲量:隙間無、気温:18.7度、湿度:90%、風速:3m/s、不快指数:66 で、今日も涼しいです。午後になってきて小雨霧雨は止んできたようです。一時的かどうかは分かりません。
きょう正午前後に、全国戦没者追悼式がありました。今回はガースーは無難に読み上げたようです。いい悪いではないのですが、私がほんの少し気になったのは 「尊ぶ」 の読み方です。私は「とうとぶ」と読みます。別の読み方があることは知っていましたが、ガースーは「たっとぶ」と読みました。年代はほぼ同じですよね。
手元にある岩波国語辞典をみると、「たっとぶ」(尊ぶ・貴ぶ)⇒ とうとぶ とあり、説明はなく、「とうとぶ」(尊ぶ・貴ぶ):うやまって大切にする。尊重する。という説明があります。
昔の講談社の国語辞典では、「たっとぶ」の説明に”「たふとぶ」の転”とあり、”うやまい、たいせつにする。とうとぶ” と説明されています。では、「とうとぶ」はどうかというと⇒たっとぶ となっています。
岩波と講談社では逆の扱いですね。面白い。 でも、講談社の「たふとぶ」の転という説明はいいですね。「たっとぶ」の方がより文語体に近い感じがします。
天皇陛下は、「かけがえのない命」と”かけがえのない”という言葉を使っています。
全国戦没者追悼式 天皇陛下お言葉
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来76年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
私たちは今、新型コロナウイルス感染症の厳しい感染状況による新たな試練に直面していますが、私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
みなさんは武田一義さんの連載漫画「ペリリュー」を読んでいますか。一部でも読んだことがありますか。 内容は先の新聞記事を読んでいただければお分かりかと思います。私の手元には10巻までそろっているのですが、最終巻の11巻はまだ手に入っていません。正確には、「-楽園のゲルニカーペリリュー」です。
(「ペリリュー」第1巻と2巻)
昭和19年の夏から昭和22年5月までの日米の激戦、その後の持久戦、ゲリラ戦等を描いていますが、隠れ家となっている洞窟での生活、アメリカ軍からの情報で日本は降伏したらしいことを知るも、本当かどうか判断のしようがない。
(「ペリリュー」第9巻と10巻)
同じ日本兵同士でもこれからどうするか意見が分かれ、反発から殺し合いになったり、実に人間集団の心理描写も細かいです。私ごときが感想等を事細かく書き出すことは憚られます。我々の日常をはるかに超えています。想像を超えています。
やはり、ここは一人一人がじっくりとこの漫画本と立ち向かってほしいですね。そして、戦争というものの残酷性を無理かもしれませんが、自分のものにしてほしいです。その努力はすべきではないかと戦後生まれの我々は思います。
戦争を忘れないためにも、語り継いでいくためにも、しかも子どもたちから大人までこの漫画本は絶好の教科書と言っていいのかもしれません。この漫画本は。原爆を扱った『はだしのゲン』と同様に末永く読み継がれ、語り継げられていくべき本のひとつではないかと思います。もう一つ付け加えるならば、水木しげるの戦争漫画も加えるべきでしょうね。
きょうは8月15日終戦記念日(でいいのでしょうか?)敗戦して終戦となった、敗戦という日本民族始まって以来の屈辱があって、戦争が終わったということでしょう。
その屈辱、なぜそうなったかという原因・責任追及が日本人の手でなされなかった、なされたとしてもはなはだ不十分であった、だから戦後76年経ってまたUターンしかねない状況になってしまっている。
だからこそ、先の戦争の実態を知ろうと努めなければならないと思っています。だから私は生きている限り先の戦争にこだわります。本当は戊辰戦争からこだわっていきたいですが、体力気力ともに・・・・。
”英霊”として祭り上げて、靖国神社へお参りをすればいいというものではないはずです。そんなきれいごとでは済まないのです。310万人が犠牲になっていますが、兵隊としてみれば、兵隊として十分な武器弾薬食料をもって米英と戦って死んだというのならある意味本望でしょう。空襲による一般人被害への補償はないし。
しかし、そういう事例は例外的ではないでしょうか。大半は兵隊としてあるまじきというかそれが兵隊かと言ってもいいような悲惨極まりない”餓死”であり、食糧不足からくる栄養失調、”病死”、そして輸送船の中での水没死”溺死”です。カッコいいことなんかひとつもないのです。
「ペリリュー」の第3巻の最後の場面です。守備隊長中川大佐の最後のシーンだと思います。