
もう3月とはいえ、まだまだ私の住む地域においては、夏タイヤでの走行はデンジャラスだ。私のクルマのスタッドレスタイヤはブリヂストンのMZ-03である。夏タイヤのサイズはデフォルトでは205/55R16だが、スタッドレスタイヤは195/65R15にインチダウンして細くしている(外径はほぼ同じ)。さて、スタッドレスタイヤは細い方がいいのか、それとも太い方がいいのかについて検証してみたい。
細いタイヤのほうが、物理学的に面圧が上がるので、より路面に食い込むことは自明の理である。女性に足を踏まれた時のことを考えてみよう。体重が同じだったとして、パンプスで踏まれるよりも、ハイヒールの踵で踏まれた時の方が圧倒的に痛いに違いない。
だが、最近のスタッドレスタイヤは接地面積でグリップするので、幅の狭いタイヤにする必要は無いとの意見もいくつかある。

WEB上の意見は分かれているのだが、私の経験上からいえば、スタッドレスタイヤはワンサイズ細くするほうが安心なように思う。私は前乗っていたエスクードで、幅の広いタイヤ(205/70R16)と狭いタイヤ(195/80R15 )を両方使ったことがある。ブランドは共にダンロップのSJ5だった。で、私は太い方のタイヤで3回程コントロールを失い、一度は路肩の雪山に突っ込んで、バンパーを傷つけてしまった。細い方のタイヤでは、そういう危険な目にあったことはない。また、太いサイズのタイヤの方が、ワダチの影響を受けやすいことも間違いのない事実だ。
そこで、私個人としては、冬用タイヤはワンサイズ細いものを選択する。そっちの方が値段も安い(これが最大の理由かも・・・)し、コントロールもしやすいハズだ。WRCのスノーステージのクルマのタイヤがみんな細いことも、この事実を裏付けているのではないかと、気弱に、思う。