今年は赤平のクラシックカーフェスティバルが財政難により開催されなかった。だが、それよりも小規模ながらも、その手のイベントはそこここで開催されている。7月28日に当別町で開催された「太美ヒストリックカーフェスティバル」もその一つである。
トヨタ2000GTをバックに、熱唱するみのや雅彦氏。今や彼は、北海道でのこの手のイベントに欠かすことのできないバイプレイヤーである。
ヒストリックカーとしては、定番のクルマたち。コスモ・スポーツ、そしてスカイライン。
この3輪トラックの車名は不詳である。私が物心ついた頃には、すでに3輪トラックはほぼ絶滅状態で、街中を走っている姿を見た記憶は無い。
パブリカ。「パブリック・カー」の短縮形だそうだ。パプリカとはちがうのだ。
すでに絶滅したピラーレス2ドアハードトップ。カローラ30とホンダZ。私が小学生の頃は、この形式のボディのクルマに憧れていたものだ。
ハイオーナーカー3種。上からクラウン・セドリック・グロリア。この3車、ボディサイズ自体は5ナンバー枠内なのだが、異常に押し出しが強く見えるのはデザインの妙である。素晴らしいとは思わないが、立派だ。
やはりプレジデントはなかなかゴージャス。昔、姉が日産に勤めており、このクルマのカタログをもらってきてもらったことがある。今考えたら、非常にレアアイテムだったかもしれないそのカタログは、20年近くも前に友人に進呈してしまったが・・・日産は、Q45とパーツを共用したモデルチェンジなんかしないで、この型をずぅーっと作っていればよかったのに。そのほうが存在価値があったと思う。
70年代のクルマは、商用車もなかなか魅力的。上から、ステップバン・LN-Ⅲ360・サニートラック。実用に徹した潔さが美しい。
ブルーバード「510」のバン。Dピラーのいい感じで立った角度とピップラインがなかなか秀逸。けっこうカッコいいバンである。
「Gノーズ」が美しいフェアレディ240ZG。やはりこのクルマにはアズキ色が良く似合う。昔私が持っていたこのクルマのミニカーのカラーも、やはりアズキ色であった。
べレットGTのスタイルも、なんだか忠実な飼い犬のようで、いい形をしている。
トヨタとホンダの800ccスポーツ。トヨタ・スポーツ800とホンダS800。
そして、エレガントな4シーターオープン。コンパーノスパイダー。このクルマ、なかなかイイ!私が選ぶ、この日のこの会場でのベストカーはコレだ。なんで売れなかったんだろう・・・
そして、お約束の会場駐車場でのモスト・インプレッシブ・カーは、このマイチェン前のムルティプラ。深海魚のようなマスクが素晴らしい。あのマイチェンは失敗だったと思うのは、私だけではなかった模様。ああ、惜しい。