8月19日。天候にも恵まれた日曜日。家族サービスを後回しにして、私はクルマ好きの尾車親方とともに、小樽クラシックカー博覧会へと出かけた。
カローラ・スプリンター。かつては大衆車クラスにも、必ずクーペが存在したのだが・・・このクルマ、なかなか流麗なカタチで、私は結構好きだ。
そして、中庸なファミリーカー、コロナ。
驚いたのは、そのミッションである。もうほとんど’80年代になろうとしているこの時代に、3速マニュアルコラムシフトが存在していたとは!
この、ブルーのキラキラのリヤウインドゥガラスのクルマも、最近、ホント見なくなりましたネ。昔は10台に1台くらいはこういうクルマがいたような気が・・・
名ばかりのGTたちは、道をあける。セリカ。
こちらは「平目系」セリカ。10年程前、新入社員の女の子が、このクルマに乗ってたっけ。ああ、懐かしい。
そして、東洋の神秘を感じさせる、「クジラ系」クラウン。テールエンドが、実にエキゾチック・ジャパン。
B210型サニー・エクセレント。
この頃の日産は「アイラインウインドウ」的な処理が好きだった。ケンメリスカイラインHT・シルビアetc・・・
丸目6灯のテールランプも、なかなかモダンな感じで、今見ると新鮮。子供の頃、近所のそば屋さんの出前カーが、この3ドアハッチのサニーだった。今思えば、なかなか粋なそば屋ですネ。
インパネもなかなかスポーティ。革巻ステアリングに加え、計器類がなんだかたくさんあるのが、嬉しい。
310型ブルーバード。いわゆる「柿の種」。
オーナー氏の愛情が、ひしひしと伝わってきますネ。
扇風機も、このインテリアに良く似合っている。
そして、410。
大径ステアリング・メッキのホーン・シフトレバー等が、キラキラと美しい。
こちらは後席に、お約束の扇風機である。
710バイオレット。かつて、アカツキ交通のタクシーは、このクルマのセダンだった。「バイオレット」というネーミングは、なんだか芳香剤を彷彿とさせ、イマイチ失敗だったかもしれませんネ。
こちらのインパネも、当時のスポーティーカーの定番の6連メーター。
リバースがローの上にある5速マニュアルミッション。3-4速が一直線になっている方が使いやすいと思うのだが、この当時はこういうシフトパターンのクルマが多かった模様。
ザ・スーパースター’80。910ブルーバード。910の現役当時、私は中学生だったが、このクルマ、クリーンでカッコよかった。あこがれたものです。この頃のブルーバードは、ナウなヤングが乗っても、決しておかしくなかった。
そして、セドリックワゴン。この日の会場にいたトヨタ・日産のハイオーナーカーは、奇しくも両方ともワゴンだった。サイドパネルの木目と、ちりばめられた光りモノ、そそり立つスタイルが素晴らしい。リヤワイパーが2本あるのも、粋である。ああ、輝ける’70年代よ!
(・・・その他のメーカー編に続く)