LEXUS店の中に入るのはどうも敷居が高く、今までためらっていたのだが、どうしてもISシリーズを見てみたくなったので、今回勇気を振り絞って、友人の尾車親方と共に訪問した。
駐車場にクルマを止めるや否や、店員さんたちがゾロゾロと出てきて、「いらっしゃいませ!」とお出迎え。なんとも気恥ずかしいことこの上ない。
幸いなことに、「IS250 AWD version L」(税込車両本体価格470万円)の試乗車があったので、恐れ多くも乗せてもらうことに。
エンジンスタートボタンを押すと、メーターパネルの指針が浮かび上がり、スバル車のように指針がMAXまで振れて、元に戻る。この演出は、なかなかドラマチック。
早速走らせると、ステアリングが直進方向にどっしりと据わって、かなり重めのセッティングであることが分かる。その感じは、まるでBMW3シリーズを彷彿とさせ、やはりこのクルマはBMWを相当意識しているのだろうと思わせる。市街地のチョイ乗りの感想にしかならないのだが、そのフィールは、先日乗ったメルセデスCクラス以上に、ドイツ車的情緒を感じさせる。剛性感があり、正確無比なそのステアリングの味付けは、非常に私好み。
レクサスIS。実にいいクルマである。カタログは68ページもあり、極めて贅沢な出来栄え。だが、なぜかAWDシステムに関する詳しい記述は皆無で、その辺を詳しく確認したかったスバリストの私はやや肩透かしを食らってしまった。
で、やはりこのクルマのウィークポイントは、あまりプレミアム感の感じられないそのスタイリングであろう。クルマにあまり詳しくない人からみれば、「ちょっと太目のプレミオ/アリオン」にしか見えないかもしれない。また、BMWの323iが487万円で買えることを考えると・・・レクサスブランドが浸透するまでには、やはり、まだ時間がかかりそうな気がする。