WRCラリージャパンも開幕した今日この頃。私は、例によって「インプレッサWRX STI」のカタログ目当てで、スバルのお店に向かった。
実車を見ると、ブリスターフェンダーやエアロパーツ等の処理がガキっぽくなく、そこはかとなく、このクルマを筋肉質に見せて、なかなかイイ感じ。
搭載されるミッションは6MTのみ。こういうクルマだから、それでイイのだろう。が、AT限定免許でも乗れる「2ペダルMT」的なものの用意があれば、もっとこのクルマの購買層が広がるかもしれない。ま、もとより台数を稼ぐというよりは、インプレッサのイメージリーダー的存在のクルマだから、あえて「MTのみで勝負」というのもあながち間違いではないのかもしれないが・・・
で、このお店には試乗車の用意はなかったが、札幌北店にそれはあるとのこと!私は早速そこに向かい、嬉々として乗せてもらうことに。
308psもあるクルマなので、発進の瞬間はやや緊張したが、クラッチペダルはそう重いこともなく、アイドリングに近い回転数でも、エンストすることもなくスルスルとこのクルマは走り出したのだった。
まず、ステアリングの重さに驚いた。それは、BMWやレクサスISのごとく、直進方向にどっしりと据わっている。乗り心地は固めではあるが、基本的にはしなやか系で、同乗者から文句が出るようなことはないだろう。素のインプレッサと比べると、かなり男性的なフィールで、言ってみれば「ジェントルなマッチョマン」といったところ。6MTのシフトフィールも上々。コレなら、十分に日常の使用に使える。ロードノイズやエンジン音の遮断は今一歩だが、そういうことを気にしてはいけないクルマであろう。ま、例によって、市街地をチョコチョコ走るといったコースの試乗でもあり、私のドライビングスキルを含めて、このクルマの本来のポテンシャルを確認するに至らなかったことは言うまでもありませんが・・・
で、試乗を終え、私のレガシィ2.0iに乗り込んで、帰る道すがら。レガシィ2.0iの素晴らしさに、あらためて感銘した。このクルマ、鼻先軽く、スイスイと走る。そのヒラリと軽い感覚は、レスパワーであるとはいえ、十分スポーティー。140psのパワーも、街乗りでは速すぎるくらいだ。このクルマを5MTを駆使して走ることは、愉しいことこの上ない。インプレッサでも、15Sの5MTの方が、私のようなドライバーだったら、より愉しめるような予感がするのだった。