最近の年次改良で、惜しくもカタログ落ちしてしまった「レガシィ 2.0R spec.B」。燈台もと暗しとはよくいったもので、このマニアックなクルマの「5MT」に乗る方が、わが社の同僚にいらっしゃったではないか!ちょっと時間を拝借いただいて、軽~く運転させてもらった。
7,500rpmから始まるレッドゾーンが、このクルマのDOHCエンジンが高回転型であることを窺わせる。ディーラーの試乗車ではなく同僚のクルマなので、エンジンをガンガン回して走るようなことはしなかったが、街乗りでも、軽く吹け上がるこのエンジンの素性の良さが分かる。ただし、タウンスピードにおいては、2.0iとの劇的な違いは見出せなかったというのも事実ではある。やはり、回してこそ活きるエンジンなのでしょう。
ちなみにこのクルマの5MTだが、レガシィ2.0iのそれと全くの共有ではなく、高回転型のこのエンジンに合わせて、2~5速のギア比は若干低められている。この辺りに手間ひまを掛けてくれるのが、スバルがスバルたるゆえんといえましょう。
215/45R17というファットなタイヤを履くせいか、ステアリングは2.0iよりも重めで、センター付近にピシッ!とした感触がある。また、ビルシュタインのダンパーのおかげか、フラットライド感も確実に2.0Rの方が上である。2.0iをさらに一歩欧州車に近づけたかのような、大人のテイスト。う~ん、いいクルマだ。これがカタログ落ちしてしまうなんて・・・みなさん、大いに嘆き悲しみましょう。