
さて、楽しいキャンプから浮かれて帰ってきた私だったが、そこには悲しい事実が待ち受けていた。2齢幼虫になるまで育っていた最後の1匹のカマキリちゃんが、3齢幼虫への脱皮に失敗して絶命していたのである。
この話には、実は色々と紆余曲折がある。
実は7月5日にキャンプに出かけた日の朝には、カマキリたちは5匹生き残っていた。私は少し家を空けるので、カマキリたちの住む水槽に多めに霧吹きを掛けて出かけた。
ところが!キャンプから戻ると水槽内がカビだらけになっており、カマキリは1匹しか残っていなかった。慌てて私は、最後の1匹のカマキリを、上の写真の虫カゴに退避させた。
残った1匹のカマキリの成長は順調で、エサのハエや小さなバッタを食べながら、丸々と太っていった。恥も外聞もかなぐり捨てて、虫取り網でエサ探しに奔走した私の努力が実を結んでいたのだろう。虫カゴの網目から筆に浸した牛乳を与えると、それもゴクゴクと飲んでくれていた。また、この網目は脱皮時の足場にもなるハズ。今回は楽勝で成虫まで育て上げられるだろうと踏んでいた私は、あまり写真も撮らず、成虫になってからこのブログでお披露目しようと、企画していたのである。
そして、7月19日の朝。家を2日間空けるので、カマキリが飢えないようにと、5・6匹のアブ・ハエ・バッタ、そしてアリを虫カゴに入れて、キャンプへと出かけた。アリは下手をするとカマキリの幼虫には天敵になりかねないのだが、ウチのカマキリのカラダもだいぶ大きくなったので大丈夫だろうと判断したのだ。
・・・結果として、その判断が裏目に出たのだろう。
昆虫というヤツは、「脱皮中」が一番無防備かつ脆弱である。今回の外出中に脱皮の重なったカマキリは、狭い虫カゴの中でうごめく「エサとなるハズだった昆虫達(おそらくはアリ)」に脱皮を邪魔されて、天に召されたのだと推測できる。
ああ、今回は完璧な私の判断ミスだ。非常に口惜しい。そして、物悲しい。来年、またカマキリ飼育にチャレンジし、リベンジを果たします。