最近巷で噂の、「麺や けせらせら」。
「けせらせら=Que sera sera」はスペイン語で「なるようになる」の意味だそうだ。フランス語の「C'est la vie」や英語の「let it be」に近いニュアンスの言葉なのだろう。
メニューは基本の三味。財布の軽い私は、やはり一番安い「塩らぁめん」をチョイス。
トッピングのカイワレや万能ネギの緑色と、白濁した鶏スープとのコントラストが、目に眩しいほどの鮮やかさだ。さらに、メンマに軽~くまぶされたブラックペパーが重要なポイント。あの「のんきや」を彷彿とさせる、粋でいなせな一工夫である。
そして、黄色味あふれる小林製麺の麺が素晴らしい。ビシッ!と熱いそれは、茹で加減といいモチモチ感といい、まさに文句なしの素晴らしい麺だ。まさに100点満点をあげてもいい出来!過去に私が食した麺の中で、それはベストと言っても過言ではない。
煮玉子も、見た目の色とは裏腹に、しっかりと味が沁みている。満足の逸品。
バラチャーシューの大きさも申し分無し。トロリとしたその食感に、私はもうヘロヘロとなってしまった。これで650円とは、極めてリーズナブル!
だがしかし、あえて指摘するならば、この塩味のスープは、やや塩が効き過ぎで若干後味がしょっぱいかもしれない。濃厚な味の好きな私なのだが、ここはもう少しだけ塩の量を控えめにした方が、丸鶏スープのウマみがより活きるのではなかろうかと、率直に感じたりしたのだった。
とはいえ、このお店がかなりの実力派であることは間違いない。ゼヒ、味噌も醤油も食してみたい。太平は、いつのまにか、「麺武はちまき屋」「豚ソバFuji屋」など、粒よりのラーメン激戦区となってしまった。大いに愉しいことである。