
ブラウンGPのバトン選手の開幕2連勝で始まった2009年F1。そして第3戦の今回。そのバトン選手をコース上で抜き去り、ポディウムの中央に立ったのは、なんとレッドブルのベッテル選手だった!私がF1を見はじめてから20年くらい経つが、開幕3戦を終えてトップチームのマシンが勝てないという、意外な展開の今シーズンだ。

残念だったのは、入賞圏内を走っていたスーティル選手の単独クラッシュである。フォース・インディアというチームが初ポイントを獲得できそうな稀有なチャンスだっただけに、極めて惜しい。ああ、昨年のモナコGPを思い出してしまう。迫り来るハミルトン選手のプレッシャーに負けてしまったのか・・・

そして、レッドブルのワン・ツーでこのレースは幕を閉じた。
鬼才エイドリアン・ニューウェイのマシンの出来もさることながら、やはり弱冠21歳のセバスチャン・ベッテル選手は素晴らしい。彼は、ウエットレースでは本当に強い。そもそも、予選でチームメイトにほとんど負けたことの無い「予選番長」ウェバー選手をも寄せ付けないその速さは、やはり驚きだ。
ところで、「ベッテル」は新聞等では「フェテル」と表記されている。どうやら「ベッテル」は英語読みで、彼の母国のドイツ語読みでは「フェテル」と発音するようである。そういえば、大昔は「ピケ」も「ピケット」と表記されていた。そのうち、彼の読み方も、どちらかに統一されるのであろう。