以前、ニータ有恒氏が真剣に購入を考えていたクルマが、ルノー・カングーである。そのカングーが新型になったというニュースを聞きつけた私達は、早速ルノー札幌に出かけた。
試乗車のカラーは、「ジョン アグリュム」と呼ばれる黄色。旧型の「レモン・イエロー」はグレイッシュな感じでなかなかイイ色だったのだが、新型のこの黄色はややクリーム色が勝っており、若干ピンボケな印象になってしまった。ここは残念。
だが、インパネの質感は大幅に上がった。燃費計も装着されているが、日本流のkm/Lではなく、L/100kmの表示なので、ややなじむのに時間がかかりそうだ。デフォルトで付いてくる「スピードリミッター&クルーズコントロール」には、やや過剰な装備ではないかという印象が否めないが、高速走行の機会が多いヨーロッパでは、有用なのかもしれない。
走り出すと、現代の基準ではハイトの高めの195/65R15というタイヤのせいもあってか、非常にしなやかで浮遊感に富んだ、快適な乗り心地である。それでいて直進性もよく、ステアリングもしっかりと利く。ううむ、これがフランス車の乗り味というものなのだろうか!凝ったディバイスが付いているわけでもないのに、このフィールには心揺さぶられる。
今回このカングーは特に幅が広くなり、全幅はなんと1830mmに達する。だが、スクエアなボディなので、車両感覚は摑みやすい。とはいえ、物理的に駐車場に入らなくなってしまう方も、少なくはないだろう。「ユーロパレット」という輸送用パレットを積むことに対応するのにこの全幅が必要だったらしいが、日本のユーザーにとっては残念な点である。
さて、私が要改良点だと思ったのが、開閉がやりづらいスライドドアである。特に、内側から閉めるのがやりづらい。後席には子供が乗る機会も多いと思うのだが、小学生だったら、乗り込んでからこのドアを自分で閉めることが出来ないのではないだろうか。子供を持つ方がこのクルマの購入を考えているのなら、この点は確認しておいたほうがいいと思う。
そして、日本の法規が要求するために、取り付けられてしまったこの「サイドアンダーミラー」が、無骨で残念である。だが、左前端確認用のサイドポールとして使えば、案外有用ともいえる。
さて、新型カングーは、なんとも評価のむつかしいクルマである。モノとしては、旧型よりも、確実に良くなっているし、価格も200万円台前半でお求め易く、しかも5MTが選べる。
だが、鉄板剥き出しで商用車然とした内装の旧型の方が、なぜか魅力的に思えてしまう。旧型カングーに乗るということには「フランスの商用車を日常のアシとして使い倒している」というシュールなカッコよさがあったのだが、新型にはそういうイメージを抱きにくいのだ。スタイリングもなにか育ちすぎた小学生のような印象だし・・・乗ると、イイのだけど、やはり自分が買うなら旧型であろう。御免。
試乗車のカラーは、「ジョン アグリュム」と呼ばれる黄色。旧型の「レモン・イエロー」はグレイッシュな感じでなかなかイイ色だったのだが、新型のこの黄色はややクリーム色が勝っており、若干ピンボケな印象になってしまった。ここは残念。
だが、インパネの質感は大幅に上がった。燃費計も装着されているが、日本流のkm/Lではなく、L/100kmの表示なので、ややなじむのに時間がかかりそうだ。デフォルトで付いてくる「スピードリミッター&クルーズコントロール」には、やや過剰な装備ではないかという印象が否めないが、高速走行の機会が多いヨーロッパでは、有用なのかもしれない。
走り出すと、現代の基準ではハイトの高めの195/65R15というタイヤのせいもあってか、非常にしなやかで浮遊感に富んだ、快適な乗り心地である。それでいて直進性もよく、ステアリングもしっかりと利く。ううむ、これがフランス車の乗り味というものなのだろうか!凝ったディバイスが付いているわけでもないのに、このフィールには心揺さぶられる。
今回このカングーは特に幅が広くなり、全幅はなんと1830mmに達する。だが、スクエアなボディなので、車両感覚は摑みやすい。とはいえ、物理的に駐車場に入らなくなってしまう方も、少なくはないだろう。「ユーロパレット」という輸送用パレットを積むことに対応するのにこの全幅が必要だったらしいが、日本のユーザーにとっては残念な点である。
さて、私が要改良点だと思ったのが、開閉がやりづらいスライドドアである。特に、内側から閉めるのがやりづらい。後席には子供が乗る機会も多いと思うのだが、小学生だったら、乗り込んでからこのドアを自分で閉めることが出来ないのではないだろうか。子供を持つ方がこのクルマの購入を考えているのなら、この点は確認しておいたほうがいいと思う。
そして、日本の法規が要求するために、取り付けられてしまったこの「サイドアンダーミラー」が、無骨で残念である。だが、左前端確認用のサイドポールとして使えば、案外有用ともいえる。
さて、新型カングーは、なんとも評価のむつかしいクルマである。モノとしては、旧型よりも、確実に良くなっているし、価格も200万円台前半でお求め易く、しかも5MTが選べる。
だが、鉄板剥き出しで商用車然とした内装の旧型の方が、なぜか魅力的に思えてしまう。旧型カングーに乗るということには「フランスの商用車を日常のアシとして使い倒している」というシュールなカッコよさがあったのだが、新型にはそういうイメージを抱きにくいのだ。スタイリングもなにか育ちすぎた小学生のような印象だし・・・乗ると、イイのだけど、やはり自分が買うなら旧型であろう。御免。