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獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

スバル、WRC撤退。

2008年12月17日 | CARS&F1
   
 アメリカの金融不安に始まったこの不況は、本当にとどまるところを知らない。なんと、スズキに続いて、スバルもWRCを撤退するとの、悲しいニュースが飛び込んできた。
 「円高≒ドル安」の影は、輸出(アメリカ)に頼っていた日本企業の基盤が、想像以上に脆弱であったことを、まざまざと見せ付けてくれた。ああ、私はどうして、今年地元札幌で開催されたWRCを観戦に行かなかったのだろう・・・スバルのWRカーの雄姿を見ることが、もう出来ないんだなんて、どうしてこんなに悲しいんだろう。この撤退にトヨタの意向は、本当に絡んでいないのだろうか?それにしても、WRC自体の存続も、なんだか危ぶまれる、衝撃のニュースだった。
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日清ワタシの一杯・カレーラーメン

2008年12月16日 | 麺’s倶楽部
    
 ある日、コンビニで「ワタシの一杯 カレーラーメン」なるモノを発見。新しモノ好きの私は、迷うことなくそれを購入した。
    
 私の興味は、「定番商品の『カレーヌードル』とこの製品がどのように異なっているのか?」ということであった。 
   
 麺は丸麺。日清食品は「ヌードル」は平麺で、「ラーメン」は丸麺という使い分けをしているようである。
   
 透明感のあるそのスープは、さらりとした感じで、まさにスープカレーテイスト。ドロリとした感触のカレーヌードルのスープも旨いが、このカレーラーメンのスープもお洒落で秀逸である。日清の2つの異なるカレーカップめんは、見事に棲み分けられているのだった。さすがは日清食品。美味しゅうございました
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新型キューブ試乗記

2008年12月15日 | CARS&F1

 日産キューブというクルマは、色々と細かいところのデザインに手が入っており、私としては割と好感度の高いクルマである。今回試乗する機会を得たので、大まかな印象を語りましょう。
   
 バカボンの本官さんのようなフロントマスクのこのクルマ。メーターパネルも、なんだか本官さん風であるところが愉しい。
 運転席に座るとその室内空間は、切り立ったサイドウィンドウのために、まさに「マイ・ルーム」といった感じ。なんだか部屋ごと移動しているような気分になってしまう。
 ここで私は、あのbBのことを思い出してしまった。キューブとbBは、クルマから発散するイメージは天と地ほどに違うが、そのディメンションは結構似通っている。キューブはbBよりも95mm長いが、15mm高いだけで、ホイールベースは10mm短いだけでしかない。全幅は同じである。また、フロントベンチシート&コラムシフトという点もこの2車の共通項だ。価格的にも結構近いので、実はこの2車は、いいライバルなのかもしれない。実際には、柔和なキューブとイカついbBを比較して迷う人はほとんど無く、どちらかを指名買いする人が大多数だとは思うが。
   
 試乗させていただいたのは、「14X FOUR Vセレクション」(4WD・CVT:税込車両本体価格192万8850円)である。
 運転すると、すっきりとした視界とスクエアなフォルムのために、取り回しはとても良い。シートもこのクラスのクルマとしては肉厚な感じで、座り心地も悪くない。足回りもドタバタした感じはなく、そのCVTのフィールと相まって、非常になめらかな走りをする。雪でザクザクになった裏路地を走ってみたのだが、その脚は路面の凹凸を過不足無くいなし、日常的な走行ならば、充分な安定感だ。
 日産の「e・4WD」も、スリッピィな路面での発進時においては、充分実用的であると思われる。フロントが空転するやいなや、すかさず後輪がモーターで駆動し、後ろから押し出すかのようにこのクルマを発進させてくれた。
 リヤシートを倒した時にそれがフラットにならなかったり、バックドアを開けた時に掃きだしにならない荷室の使い勝手はいまひとつだが、明るい室内デザインや、愛らしいが少女趣味ではないエクステリアなどで、総じていえばキューブはなかなかいいクルマだと思う。
 ただ、1.5Lのクルマとしては、値段はやや高いかなァ。最近出たクルマは、原材料費高騰のためか、みんな高いけどネ。私が3年前に買ったレガシィ2.0i(5MT)は当時車両本体価格222万5000円だったが、値引でそれは実質200万円を切っていた。私は、いいタイミングで、クルマを購入したのかもしれない。

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拓味のこってり醤油ラーメン

2008年12月14日 | 麺’s倶楽部
     
 珍しく妻が「今日はラーメン食べたい!」と言ってくださった。そこで、向かったのが久しぶりの「拓味」である。
    
   
   
 メニューは色々とあって目移りしてしまう。「とろみラーメン」にも心は動き、ここでの定番の「生姜ラーメン」も大いに魅力的。だが、それらは今や800円になってしまった。
   
 そこで私は、ちょっと安い「こってり醤油ラーメン」(750円)をオーダー。
   
   
 スープ一面に浮かぶ大小さまざまの背脂!これが、醤油味スープを包むようにして、微かな甘味でそれを引き立てる。
   
 そしてそのスープには、「北海道熊さん」製のツルツル&シコシコ感に溢れた秀逸な麺が非常に良く絡む。ここの麺も、うまいんだよねぇ~。質感の高い大き目のチャーシューといい、ここのラーメンは、ハズすことの無い、信頼の旨さなのだ。

 ・・・とはいえ、いつも帰り際に思うのは、「やっぱ、生姜ラーメンにすれば良かったかなぁ」なのだ。私はブログのネタのために、自分の気持ちにウソをついてまで、今までオーダーしていなかった種類のラーメンを、ついつい注文してしまう。ああ、生姜ラーメン喰いたい・・・ 
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日清カップヌードルレンジ・マンハッタン トマト風クラムチャウダー

2008年12月13日 | 麺’s倶楽部
   
 カップヌードルの新製品を見ると、買わずにはいられないのが、私の悲しい性(サガ)である。購入したのは「日清カップヌードルレンジ・マンハッタン トマト風クラムチャウダー」という、長い名前の製品だ。やはり「トマト」という単語の響きに、私のハートは鷲摑みにされてしまったのだ。
   
 この製品は、電子レンジでも調理可能なようだが、今回はオーソドックスに、お湯で作ってみた。
   
 フタを開けると、イタリアンレッドのトマトカラーが目に眩しい。私のカメラ付携帯で撮った写真では、あまり色味が忠実に再現されてませんが・・・
   
 仕上げに「フィニッシング・オイル」を入れるという、そのひと手間が、なんだか嬉しい。
   
 う~ん、真っ赤に燃える太陽のように、鮮やかに仕上がったこの製品。トマトの甘味と酸味がほどよいそのスープは、さすがに「王者」日清食品の製品である。ただし、香辛料が弱めなせいか、想像していたよりも、その味のインパクトは弱かった。やっぱ、私が強く推すのは、むしろ「チリトマトヌードル」の方である。御免。
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カキご飯を炊く。

2008年12月12日 | 我が家の食卓
   
 妻は、私が数年前に作った「カキご飯」が美味しかったので、ゼヒもう一度食べたいという。その言葉を意気に感じた私は、2002年の新聞のスクラップを基に、その味を再現すべく、作業に取り掛かった。
   
 用意したのは、生かき1パックと、鍋の残り物の白滝・シイタケ・舞茸。くず野菜のピーマン・ニンジン。加えて、たけのこの缶である。
   
 米2合は洗って、30分ほど水に浸しておきましょう。生食用カキは、洗ってザルで水を切っておきましょう。
   
   
 野菜と白滝は、大き目のみじん切りにしておきましょう。
   
 醤油大さじ3・砂糖大さじ2・みりん大さじ1/2・水1カップを鍋で煮立て、そこにカキ・野菜・白滝等を投入。ある程度火が通るまで煮ましょう。
   
 炊飯器に米と煮汁を投入し、基準の線まで水を適宜足しましょう。
   
 その上に具材を置き、あとは炊飯器で炊くだけです。
   
 そうして出来上がった「カキご飯」。若干薄味だったきらいはあるが、まあ及第点。カキがちぢこまってしまったのもやや残念だったが、我が家の女性陣には大好評。即日完売致しました。
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おっとっと、潜水艦

2008年12月11日 | モノローグ
   
 娘達がおやつで食べていた「おっとっと」に、こんなモノが入っていた。どうやら、コレは潜水艦。私が「おっとっと」と出会ってから四半世紀以上の歳月が流れたと思うが、こんな形のモノがあったとは、つゆ知らなかった。
 調べてみると、おっとっとの隠れキャラは、けっこう存在するのですネ。今までは何気なくバクバク喰っていたが、今度から、もっと形に着目して喰うことにしよう。
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チキンと卵のカレークリームドリア

2008年12月10日 | 我が家の食卓
   
 先日歯医者に行った際に、待合室に置かれていた「オレンジページ」(2008/11/17号)
   
 なにげなく読んでいると、「フライパンで作るドリア」のレシピが数種類載っていた。なんだか非常にウマそうで、自分でゼヒ作ってみたいという欲望が、ふつふつと湧き上がってきた。そこで、私は思わず本屋でこの本のバックナンバーを注文してしまったのだった。
   
 今回作ってみたのは「チキンと卵のカレークリームドリア」である。
   
 鶏もも肉は、一口大に切って、塩・コショウ少々をふっておきましょう。
   
 ゆで卵は、くし形に切っておきましょう。
   
 ピザ用チーズ・粉チーズ・カレー粉を適宜用意しましょう。
   
 さらに、玉ねぎ・しょうが・にんにくはみじん切りにしておきましょう。
   
 まずはフライパンで、鶏肉を両面こんがり焼きましょう。
   
 鶏肉が焼けたら、玉ねぎ・しょうが・にんにくを加え、玉ねぎがしんなりするまで炒めましょう。
   
 温かいご飯を加えてさらに炒め、全体が混ざったところで牛乳を加えてひと煮立ちさせましょう。
   
 カレー粉・粉チーズを投入し、塩・こしょうで味を調え、とろみがつくまで少々煮ましょう。
   
   
 ゆで卵とピザ用チーズを乗せ、ふたをして1~2分ほど蒸すように煮ましょう。
   
 チーズが溶けたらふたを取り、もう少々煮て、ブラックペパーを全体にぶっかけて完成です。
   
 いやあ、このフライパンで作るドリアは、割と簡単で、なかなか素晴らしい。このオレンジページには、この他にも「シーフードのパエリヤ風ドリア」や「ソーセージのメキシカンドリア」など、魅惑的なドリアのレシピが数種載っている。興味のある方は、本屋に走るべきであろう。
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カップスターBLACK BIGスパイシーしょうゆ

2008年12月09日 | 麺’s倶楽部
   
 買い過ぎて我が家の食品庫を圧迫しているカップめんの数々を消費すべく、その日の昼食はサッポロ一番「カップスターBLACK BIGスパイシーしょうゆ」を選択した。
   
   
 肉を含めて、なかなか具だくさんなところが嬉しい。フタを開けただけで、香辛料とビーフエキスの香りが鼻腔をくすぐり、私の期待は沸点に到達する。
   
 お湯を入れて待つこと3分。このスープは、確かにスパイシィだが、それ以上に醤油の味が濃厚で、驚いた。まさに、旨さ爆発!もちろんスープも全部飲み干さなければいけない。ああ、またしてもメタボ一直線なのだ・・・
   
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やっぱ、シンメトリカルAWD

2008年12月08日 | レガシィ2.0i(5MT)

   
 わが街札幌は、ここ数週間の間、雪が降ったり融けたりで、路面状況は毎日異なっているといってもいいくらいだ。
 そんな状態で、レガシィのシンメトリカルAWDは、やはり大したものである。水平対向エンジンの重心の低さと、ソロバン状の路面をいなすようなしなやかな脚回りによって、本当に安定しているのだ。
 前に乗っていた初代エスクードはクロスカントリー4駆だったが、リジッドの脚回りがしなやかさに欠ける上にクルマ自体の重心が高かったので、路面状況によってはけっこう不安定で、自然とスピードも控えめになったものだ。だが、レガシィの場合は、安定しているので、絶対スピードはエスクードよりもついつい高めになる。
 実はここに落とし穴があるわけで、初代エスクードよりもレガシィの方がクラッシュする危険性は明らかに少ないだろうが、万一クラッシュしてしまったら、絶対スピードが高い分、ダメージはむしろ大きくなる可能性が高い。やはり、ここは自制心が必要なのである。冬場は、やはり安全運転に徹するべきだし、走る道路選びも大切だ。冬はもらい事故の危険性も高い。大型トラックがビュンビュン飛ばしているような道路は、出来る限り避けるようにすべきであろう。
   
 さて、11月22日~12月6日の間のレガシィ2.0iの燃費であります。燃費計数値は10.4km/Lと、なんとかリッター10km台をキープ。
   
   
 満タン法では、410.1km÷42.5L≒9.6km/Lと、惜しくもリッター10kmに届かず。ですが、ガソリンが安くなった分が燃費悪化分を相殺してくれたので、非常に助かりました。あの、ガソリン高は、一体なんだったんだろう・・・

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ズーむすびと白菜のサラダ

2008年12月07日 | 我が家の食卓
   
 朝のテレビ番組をみた娘たちの、熱いリクエストで買ってきたのが、この「ズーむすび」(税込135円)である。
 鮭・昆布・いくらの入ったそのお味は、確かに北海道らしさにあふれている。ただ、おにぎりそのものの大きさがやや小さいような気がして、1個では物足りなかった。
 ここで思い出してしまうのが、佐藤水産の「グルメおにぎり」である。やっぱ、あっちの方がコストパフォーマンスでは、お徳でウマいなぁ・・・
   

   
 さて、おにぎりの付けあわせには、やはりサラダが似合う。鍋には欠かせないバイプレイヤーである「白菜」という野菜は、実はサラダにすると結構美味しいのだ。
 これに、キューピーテイスティドレッシング「明太子」が、とても良く似合う。このドレッシングは非常に秀逸なお味で、たとえばちくわをコレに付けて食べると、それはもう素晴らしい酒の肴になるのだ。このドレッシング、超オススメです。
   
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茂ラーメンのあごだしラーメン

2008年12月06日 | 麺’s倶楽部
   
 さて、外に出ると、その度に私はラーメンを喰いたくなってしまう。そこで、私がラーメンフリークとなった原点の店である「茂ラーメン」に、友人を説得して立ち寄った。
   
 戦前、この店の前は飛行場だったという。
   
 さて、私が今回注文したのは、以前から狙っていた「あごだしラーメン」(750円)である。
   
 塩ベースのそのスープは、「アゴ=飛魚」のダシが粒立ち良く、決してでしゃばりすぎることなく利いている。味わい深い逸品だ。醤油味にも、これは似合いそうな予感がする。
   
 そして、この麺のプリプリ感・モチモチ感が、茂ラーメンの命である。麺がのびるのを恐れてか、近年のラーメン屋は麺の茹で加減が固めなところが多い。ココの麺は固すぎず、柔らかくなくで、まさにジャストな茹で加減なのだ。
 この日は、マスターの茂さんが、元気に厨房に立っているところを、久々に見ることができた。ニューウェーブの店が出来ては消えていく、この不景気な世の中にあって、いまや老舗の茂ラーメンは、かつてと変わることなく、私の中で輝いている。
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ホンダ、F1撤退。

2008年12月05日 | CARS&F1
   
 ああ、不況。なんとなくそういうコトも起こりうるような予感はしていたのだが、ホンダがF1から撤退するとのニュースが飛び込んできた。
 今年の不振は、来年のマシン開発に集中するためだったのではなかったのか?来年こそは、ロス・ブラウン体制が実を結ぶのではなかったろうか?セナの甥っ子ブルーノを、いつかは乗せるハズではなかったのか・・・
 この自動車不況は、ホント深刻なようである。ホンダ撤退どころか、来年F1が開催されるかどうかも、なんだか不透明ですネ。
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ブーン/ラリージャパン参戦車

2008年12月04日 | CARS&F1
    
 ダイハツの新琴似店には、ダイハツ・ブーンの「ラリージャパン2008参戦車」が展示されているという。その情報をキャッチした我々取材班は、一も二も無くそこへと向かった。
   
   
 原宴司氏の駆るこのクルマは、今年のラリージャパンのN-1クラスで、優勝を果たしたという。
   
 サイドの補強バーにより、乗降性には非常に難がある。市販車ではないので、当たり前だが・・・
   
 「BRIDE」のバケットシートに潜るように座り込むと、カラダの硬い私は、そこから脱出するのに、困難を極めた。
   
   
   
   
 徹底した軽量化で、天井には内張りは何も無い。
   
 やはり、ブーンというクルマは、なかなかカッコいい。スバルは「DEX」なんか売るよりも、「ブーンX4」を「ジャスティ tuned by STI」に仕立てて売ればよかったのに・・・
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iQ試乗記

2008年12月03日 | CARS&F1
   
 さて、巷では賛否両論のトヨタiQ。一般ユーザーの間では、否定的な意見も結構多いように思われ、私も見た目ではあまり好感の持てないクルマだったりする。だが、実際に運転してみると、また印象は違うのかもしれない。そこで、我々取材班は事実確認のために、いそいそと試乗に出かけた。
   
 幸いなことに、この日の札幌は結構雪が降り、路面状況はザクザクかつスリッピィ。低速走行でも色々なコトが起こりうるこの悪条件でiQを走らせることが出来たのは、実に面白い体験であった。
 ドアは大きくて、ずっしりとした重さである。閉めた時の音も悪くない。だが、車幅が普通にある2ドア車ゆえに、狭い駐車場では開閉に気を遣いそうだ。
 走り出すと、短いこのクルマが想像よりずっと静かであることに驚く。また、しなやかな足回りはザクザク路面をいなすように走り、ホイールベースの短さからは想像できないフラット感がある。ステアリングは適度に重く、センターがきちんと出ていて、安心感がある。その上質なフィールはまるでレガシィ2.0iを走らせているかのようだ。
 狭い生活道路に入りこんでみると、雪の路面状況はますます酷かった。だが、このiQはまったく挙動を乱さない。インパネを見ると「S-VSC」のインジケーターが激しく点滅してその作動を教えてくれるが、そのインジケーターを見ない限りは、この電子デバイスの介入は私のような素人ドライバーには感じられなかった。知らないうちにクルマが助けてくれている感じで、そのスタビリティは、極めて高い。ABSも、氷雪上において、信頼感溢れる制動力をみせてくれた。
   
 だが、ドライバーが適度なドライビングポジションを取ると、運転席後の席のレッグスペースは、無いに等しい。ココに人が座るのは、実際には子供でも無理であろう。このクルマは4人家族のファーストカーにはなり得ない。やはり、スペシャリティーカー的なクルマなのだろうと思う。
 また、小さいクルマなのだが、運転席から見ると左端の感覚が摑みづらく、後方視界も狭いため、パーキングはあまりやり易くない。全長&最小回転半径の小ささが、活かし切れていないという印象である。ま、幅は普通にあるしねぇ。正直言って、日本で使うなら、軽自動車の方が色々な面で使いやすいだろう。
 それと、なんだかエスティマの顔だけが走っているような印象のスタイルも、私としてはあまり受け入れられない。
   
 全長3mを切るというコンセプトのこのクルマ。たとえば、日本中がこのクルマだらけになれば、首都高速の15kmに渡る渋滞が12kmくらいにまで減るかもしれない。
 だが、現状ではこのクルマ1台で日常の全てをまかなえるのはごく僅かなユーザーに限られると思われる。トヨタの販売目標は月間2,500台だというが、それは恐ろしく強気な目標だと思う。そんなに売れるワケはなかろうというのが、率直な私の感想だ。
   
 かつて360ccだった頃の軽自動車枠は、全長3m以下だった。「スバル360」に私は乗ったことはないが、写真で見る限りは、家族4人のファーストカーとしての使用に耐えていたように思える
 また、私がかつて乗っていた「ホンダ・シティ」は全長3,380mmだったが、大人4人乗車で、ビールの大瓶のケースも積載可能だった。
 ただし、昔の衝突安全の基準が現代よりも緩かったのは歴然とした事実。だから私は、iQには《現代の安全基準で作る「スバル360」あるいは「ホンダ・シティ」》を目指して欲しかった。単なる《「スマート」への刺客》でしかないこのクルマは、大トヨタが鳴り物入りでリリースしたクルマとしては、日本のユーザーにとってあまりにも使いづらい。全長3m以下であることにこだわり過ぎずに、せめて大人4人がキッチリ座れるクルマを作って欲しかったと、私は切に思う。
   
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