
今回、レガシィの車検にあたって、代車として我が家に来たのが「ステラ」である。純血のスバル製軽自動車には、近い将来乗れなくなってしまうので、あえて軽自動車をオーダーしたのだ。できれば「サンバー」が良かったのだが、それは業者さん向けの代車なので不可とのこと。ちょっと残念。

グレードは「カスタムR」(AWD・CVT:税込価格119万7000円)である。黒基調の室内だが、各ピラーや天井は明るい配色で、ガラス面積が広いため開放感がある。シートの表皮も上質な感じ。

インパネはR2とほぼ共通である。ブラック基調の室内に、シルバーのそれがクールに映える。

メーターにはスバルお得意の「スイープ機能」は付いていないが、普段は指針が隠れ、イグニッションONでそれが現れるような仕掛けになっている。

オーディオのデザインも、なかなか洒落ており、使い勝手も良好。

3連ダイヤル式の空調パネルは、直感で操作が出来て、手探り操作性バツグンである。

このクルマにも、例の「A’ピラー」が付いているが、Aピラー自体がいい角度で立っているので、前方視界は極めて良好。

バックミラーが「防眩式」ではないのは、ちょっと意外である。
とはいえ、私も自分のレガシィを運転している際に、この防眩機能を使ったことは、実はほとんどないかもしれない。近年のクルマはリヤがたいてい「プライバシーガラス」になっていて、ある程度の眩しさを防ぐようになっているので、そういうクルマには「防眩ミラー」は、あえて必要のない装備なのかもしれない。

夜乗ると、このステラは、また違った表情を垣間見せる。三角窓の頂点には「エントランスランプ」と呼ばれるブルーのLEDが装着されており、ドアを開けるとそれがまるで乗員をお出迎えするかのように輝くのだ。

オレンジ基調の夜間照明も、なかなかムーディー。ハザードの照明色はレッドなので、夜間でもそのスイッチの確認は容易である。ここは、現行BP/BLレガシィにも見習ってほしい。

妻と小学生の子供2人を乗せて、買い物に出かけた。室内スペースは広々としており、後席の子供たちも非常にリラックスして喜んでいた。もちろん、ラゲッジスペースも、日常的な使用には何の問題もない容量である。

4輪独立懸架で、4気筒エンジンという、軽自動車ではスバルのみが持つメカニズム。確かにその足回りはしなやかで、エンジンの回転フィールもスムーズである。だが、そのメカニズムが最新の他社の軽自動車に比べて、決定的なアドバンテージなのかどうかは、この一泊二日のステラの滞在では、私には感じ取ることが出来なかったというのが正直なところ。
また、エンジン音が先にグワーンと高まって、後から加速が付いてくるようなCVTのフィールは、何だかクラッチの滑っているMT車のようで、若干の違和感があったことも報告しておこう。これは、スロットルの踏み方にもよるのかもしれないが・・・
とはいえ、全般としてみれば、ステラも非常に気持ち良く乗れるクルマであった。このクルマも、当然ながら4人家族のファーストカーとして、問題なく使えるであろう。やはり、日本の軽自動車は、たいしたものだ。これで充分かも・・・