「岡崎京子:戦場のガールズ・ライフ展」ほか(世田谷文学館)、「文字の美」(日本民藝館)
東京に一日いて、日中どこで何を見るかというのはいつも悩ましい選択になる。今日は世田谷文学館と日本民藝館にした。
岡崎京子は、どういうつながりだったか2012年の夏にその名前を知って、何冊かマンガや彼女についての評論を購入していた。今回、どこをまわるか考えた時に調べていてたまたま見つけたのがこの「岡崎京子:戦場のガールズ・ライフ展」だった。原画やこの企画展を契機に作成されたカタログや数冊のエッセイ集や作品の数々も販売されている。平日で、また、京王線・芦花公園駅と必ずしも人が集まりにくい場所と思えるが、それでもそれなりの来場者があり、見かけたところ、30−40歳代の女性が多いようにおもうが、それでも20歳代もみうけられる。また、私も含め男性も20歳代から老年までの幅広い年令が見受けられた。わたしは、女子大教師として学生たちの行動や関心を少しでも理解できればとおもって、彼女の作品を見てきたのだが、それにとどまらず、いうまでもなく、1980−90年台の社会現象の一つとして見ることが重要と思う。
併設のコレクション展「下北沢クロニクル」では、下北沢に居住した作家たちが紹介され、岡崎もまた、その一つである。また、ムットーニからくり展も見た。これは、下北沢で途中下車しなくちゃとおもって、昼食をとった。
駒場東大前の日本民藝館では「文字の美」展をみた。文字はメッセージを伝えるだけではなく、呪力(たとえば、お札や墓銘など)をもち、また、美的インパクトを与える。柳宗悦はコレクションを展示するだけではなく、書籍による啓蒙活動を活発に行なっているが、その時、民藝の意匠の一つとして文字の美しさを駆使していることがわかる。今はなきスティーブ・ジョブズが卒業しなかった大学で退学後も受講していた「カリグラフィー」の授業が現在にもつづくApple社の様々な製品デザインの原電であったことは人口に膾炙している。文字のデザインの持つ力は、大きいのだ。
岡崎京子は、どういうつながりだったか2012年の夏にその名前を知って、何冊かマンガや彼女についての評論を購入していた。今回、どこをまわるか考えた時に調べていてたまたま見つけたのがこの「岡崎京子:戦場のガールズ・ライフ展」だった。原画やこの企画展を契機に作成されたカタログや数冊のエッセイ集や作品の数々も販売されている。平日で、また、京王線・芦花公園駅と必ずしも人が集まりにくい場所と思えるが、それでもそれなりの来場者があり、見かけたところ、30−40歳代の女性が多いようにおもうが、それでも20歳代もみうけられる。また、私も含め男性も20歳代から老年までの幅広い年令が見受けられた。わたしは、女子大教師として学生たちの行動や関心を少しでも理解できればとおもって、彼女の作品を見てきたのだが、それにとどまらず、いうまでもなく、1980−90年台の社会現象の一つとして見ることが重要と思う。
併設のコレクション展「下北沢クロニクル」では、下北沢に居住した作家たちが紹介され、岡崎もまた、その一つである。また、ムットーニからくり展も見た。これは、下北沢で途中下車しなくちゃとおもって、昼食をとった。
駒場東大前の日本民藝館では「文字の美」展をみた。文字はメッセージを伝えるだけではなく、呪力(たとえば、お札や墓銘など)をもち、また、美的インパクトを与える。柳宗悦はコレクションを展示するだけではなく、書籍による啓蒙活動を活発に行なっているが、その時、民藝の意匠の一つとして文字の美しさを駆使していることがわかる。今はなきスティーブ・ジョブズが卒業しなかった大学で退学後も受講していた「カリグラフィー」の授業が現在にもつづくApple社の様々な製品デザインの原電であったことは人口に膾炙している。文字のデザインの持つ力は、大きいのだ。