『最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)』
ポール・オースター、1999、『最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)』、白水社
寝本にちょうどよい文庫新書サイズのオースター作品の最後になったのが本書(最後と言って、もちろん、私の都合)。
ディストピアの物語で、主人公のアンナの手記という体裁を取る。1人にしては盛り沢山な経験が山積みされるのだけれど、いつもの様に、ついついと引きずり込まれる物語。作品としては、むしろ初期作品のようだ。物語の中から寓意を引き出すのは無理というものだろう。最近に読んだ「ナショナル・ストーリー」の読者の投稿の物語を主人公のアンナの語りにひとつに集約したような、といって、時系列的には本書の方がもちろん古いので、これは、むしろ、本書の作品が展開した結果だと言っていいのだろう。
オースター作品を出版する出版社の方々、ぜひぜひ文庫化をお願いします。電子本ではなくです。電子本は、紙の本に比べて、寝落ちした時にコツンと来てしまうので・・・。
寝本にちょうどよい文庫新書サイズのオースター作品の最後になったのが本書(最後と言って、もちろん、私の都合)。
ディストピアの物語で、主人公のアンナの手記という体裁を取る。1人にしては盛り沢山な経験が山積みされるのだけれど、いつもの様に、ついついと引きずり込まれる物語。作品としては、むしろ初期作品のようだ。物語の中から寓意を引き出すのは無理というものだろう。最近に読んだ「ナショナル・ストーリー」の読者の投稿の物語を主人公のアンナの語りにひとつに集約したような、といって、時系列的には本書の方がもちろん古いので、これは、むしろ、本書の作品が展開した結果だと言っていいのだろう。
オースター作品を出版する出版社の方々、ぜひぜひ文庫化をお願いします。電子本ではなくです。電子本は、紙の本に比べて、寝落ちした時にコツンと来てしまうので・・・。
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