South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


『潮目 フシギな震災資料館(Kindle版)』

片山和一良・中村紋子、2014、『潮目 フシギな震災資料館(Kindle版)』、ポット出版

大船渡市三陸町越喜来に出現した「潮目」資料館に関する写真集。よく知られる被災地ではなく忘れられがちな当地のコミュニティ再生のよすがとしてある種自然発生的に作られてきた資料館で、震災で残されたもので作られ、持ち寄られた写真や資料が残されている。それを被写体として、出来上がってきた(おそらく、まだ継続して、作り上げられていく)「潮目」資料館の記録として編まれたのが本書である。大規模な復興ではなく、こうした根っこの生えた、地道な活動が大事なのだと思う。

潮目 フシギな震災資料館
片山和一良・中村紋子
ポット出版

2016-06-25 23:01:28 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『帰ってきたヒットラー(上)(下)(Kindle版)』

ティムール・ヴェルメシュ、2016、『帰ってきたヒットラー(上)(下)(Kindle版)』、河出書房新社

えらくアップツーデートなタイミングになってしまったが、意図したところではない。英国の「Brexit」との国民投票の結果はしばらくは世界を混乱におとしめることだろう。しかも、このことは、アメリカの大統領選挙や日本の参議院選挙とも無縁ではないかもしれない、現代社会の「民主主義社会の民意」の表現とも言えるのだろう。

本書は、ドイツでベストセラーとなった作品とのことで「アドルフ・ヒットラー」が現代にタイムスリップしてよみがえりドイツ社会に引き起こす出来事の顛末を表している。欧米ではすでに映画が公開されているようだが、日本ではこの夏とのことである。

キワモノと言ってしまえばそれまでかも知れないが、なぜ、風刺としてこれまでこのテーマが描かれておらず、今になって出版されたのかが冒頭の「Brexit」と関連付けた文になったわけではある。ストーリーとしては、公園内で突如目覚めたヒットラーが「バラエティ」番組に「アドルフ・ヒットラー」を演じるコメディアンとして登場し、テレビメディアを通じて彼がナチスのメッセージを演説するも聴衆はバラエティとして受け止めるのだが、やがて、ネオナチの襲撃を受けるに至るというある種ナンセンスなストーリーなのではあるが、妙にシリアスな小説ではある。同時に、第二次大戦以降に生じたグローバリゼーション(アメリカ化)を風刺して、妙にナショナリズムを刺激するようなストーリーになっていて、これも気にかかる。ましてや、ドイツでベストセラーになったとのことである。

「Brexit」は偏狭なナショナリズムの発露であるとともに、世代間闘争でもあり、ヨーロッパにおける反グローバリゼーション運動とも通底する。そして「連合王国」の解体にとどまらず理念的な「EU」の解体や覇権国の消滅という現代的課題とも妙に共鳴していて、本書は大変興味深く読めた。


帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫)
ティムール・ヴェルメシュ
河出書房新社
帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)
ティムール・ヴェルメシュ
河出書房新社


2016-06-25 22:26:20 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


名古屋池下「浅野屋」(洋食)

久しぶりに浅野屋へ。生ハムフルーツ(パイナップル)、チーズとナッツのサラダ、鴨ロースのサラダ、エビフライ定食。

朝、思い立って、ハイキングに行こうと。名古屋に来てから市内を歩くことしかしていなかったが、もう少し広げてチェック。鳳来寺も候補かと思ったが、天気予報がイマイチで雨雲の隙間を歩くことになるので、近場と判断した。それで、犬山の寂光院。10時半に家を出て、名駅に出て名鉄での犬山遊園駅迄のおうふくをふくめて、14時過ぎには帰宅したので、ちょうど、時間的にぴったりだった。帰宅後、雨が再び降り始めた。天気だったら気持ちが良かったかと思う。

2016-06-25 22:20:25 | 夕食・外食 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


6月24日(金)のつぶやき


2016-06-25 04:59:06 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )