ほぼろ製作用にと陸稲を少しばかり栽培しました。陸稲は畑で育てるお米です。春に種を蒔いて育ててみました。しかし、陸稲は雑草対策など水稲と比べて格段に栽培技術が難しいです。10年前ほど前までは食べるほど栽培していましたが、今は止めています。
今年ほぼろ製作に使えるかどうか栽培してみましたが期待外れでした。雑草に負けたのかどれも背が低いのです。想定していた通りでした。来年また栽培するか決めていませんが、採種だけはしておきました。
雑草の間に育っている陸稲、背が低くほぼろ用には使えず
山口県に帰るまで、東京で水稲栽培をしていました。冬の荒起こし、苗場作り、種まき、苗取り、田植え、草取り、稲刈りと脱穀、精米など、ほとんど一人でこなしていました。私が子供の頃の古い米作り方法でした。そして、近所の所小学生に米作り体験をさせていました。幼稚園児、中学生、高校生や大学生たちにも教えました。
古い農機具を使った当時の農作業や、一緒に米作りした仲間達を思い出します。
背が低い陸稲 実入りも良くない 採種用の二束
6月に収穫した小麦を日光消毒しました。ベランダにブルーシートを広げ、その上に小麦を薄く広げて消毒しました。日差しが当たると、熱いのか苦しいのか小さな虫が次々に逃げていきました。7月に日光消毒すれば良かったのですが今日になってしまいました。この小麦、製粉してパスタかホットケーキにしようと思っています。
ブルーシートを敷いて、収穫した小麦を日光消毒
その昔、お米を収穫すると籾を筵の上に広げて日光消毒したものです。庭の広場に何十枚もの筵を引いていました。今は見ることができない昭和の懐かしい光景です。今は機械がやってくれるため、そんな光景を見ることができません。
懐かしい昭和の光景、広場に筵をたくさん敷いてお米を日光消毒
日光消毒中の小麦、二時間位ごとにかき混ぜては平らにします。こうすることによって、小麦をまんべんなく消毒することができます。ちなみに、日光中の強い紫外線によってカビや菌を退治する効果もあるようです。消毒し終わった小麦は、タンクの中に保管ししました。小麦を永くもたせるため、タンクの中は真っ暗で、湿度が低く、酸素を減らしています。
小麦をシートに出す 小麦を平らに均す 日光消毒中の小麦
米や麦などの穀物は収穫する前に長雨に当たることがあります。そんな時、脱穀する前に穂の中で発芽することがあるのです。まさに今は長雨です。穂発芽するリスクがあるオートミールを緊急に刈り取りしました。
オートミールの種継ぎのために1株だけ毎年栽培しています。1株の穂が穂発芽するとこれまで種継ぎしてきたことがパーになります。穂を手に取るとまだ発芽していませんでした。間に合いました。鎌ですべての穂を刈り取りました。
雨に濡れた穂を手に取ると、まだ穂発芽していない
刈り取った穂は扇風機で強制的に乾燥しています。自然乾燥では、穂の乾きが遅れて発芽する恐れがあるのです。今までいろいろな穀物を栽培しましたが、長雨になると穂発芽の恐れが頭をよぎります。幸いなことに小麦は刈り取って脱穀したため間に合いました。梅雨や秋の長雨のある日本では、雨が来る前に早めに収穫を済ませておく必要があります。
防鳥網に囲まれた穂 刈り取った1株の穂 扇風機で強制乾燥中
天日干ししていた小麦をようやく脱穀しました。一週間ほど前に麦を刈り取って干していました。しかし、雨が続いてなかなか脱穀することができませんでした。晴れても勤務日ならば脱穀できません。それでも、ようやく脱穀する日がやって来ました。
天日干しした麦を一束ずつ取り外しては、ハーベスタで脱穀
1年ぶりにハーベスタを農機具小屋から出しました。ディーゼルエンジンを勢いよく回すと、小気味よい音をたてながらエンジンが回り始めました。脱穀ドラムなどがちゃんと動作するか確認後、ハーベスタを小麦畑に移動しました。
ブルーシートを外す 小麦傍にハーベスタを置く 小麦の脱穀を開始
天日干ししていた小麦を覆うブルーシートを外し、その隣にハーベスタを横付けしました。そして、小麦の脱穀を開始しました。干していた小麦を一束ずつ外してハーベスタに入れました。その小麦の束は吸い込まれるように脱穀ドラムを通り、反対側に放り出されました。
このようにして次々に小麦を脱穀しました。準備や後始末には時間がかかりますが、脱穀そのものは15分程度で終わりました。
後日、脱穀した小麦を日光消毒しさらに乾燥させます。
小麦の束が次々に吸い込まれる 脱穀後に放り出された小麦わら
5月下旬以降、雨が降る日が多くなりました。小麦が成熟してきたのですが、毎年の今頃はいつ小麦を刈り取るか悩みます。刈り取りに良い日なのに出勤だったり、休日なのに雨が降ったりします。心の中は穏やかではありません。
ようやく晴れた休日がきたため、急いで小麦を刈り取りました。一年ぶりに刈り取り機を動かしました。刈り取り機はノロノロ動くので、農機具小屋から小麦畑まで移動するのにとても時間がかかります。小麦畑に着くと、刈り取りはすぐに終わりました。
防鳥網を外した後、小麦を次々に刈り取る
刈り取りそのものは5分位で終わりますが、その準備に数時間かかるのです。その準備とは防鳥網の取り外しと天日乾燥棚作りです。
最初、5月上旬に小麦に掛けた防鳥網を全て外しました。来年も使う防鳥網ですので丁寧に外しました。防鳥網を支えていた支柱やロープを張った杭も全て外しました。次に、刈り取った小麦を天日乾燥する棚を作りました。
防鳥網を丁寧に外す 外した網を束ねる 網を外した小麦畑
ところで、刈り取り機の調子が悪くて刈り取った小麦の1/3が結束に失敗しました。そのため、結束に失敗してバラバラになった小麦を手で縛りました。これがとても手間でした。
続いて、結束した小麦束を次々に棚に掛けていきました。明日以降雨が降るとの天気予報でしたので、濡れないようにブルーシートを掛けておきました。一週間後頃の晴れた日に脱穀する予定です。
刈り取り直後の小麦 雨除けにブルーシート
越冬したサトウキビを畑に植え付けました。このところ雨の日が多いので湿った畑でしたが、あまり植え付けする日を伸ばせません。畑にクワで穴を掘りました。その穴にサトウキビの茎を斜めに差し込みました。すると、一週間くらいすると地中にある茎から根が出て、地上にある茎から芽が出てきます。今はまだ寒さが残る季節ですが、6月後半から猛暑に入ると、どんどん伸びてきます。
越冬したサトウキビの茎を、畑に掘った穴に斜めに植える
晩秋から5月にかけて、約半年間の越冬でした。保存方法が良かったのかすべてのサトウキビが越冬に成功しました。越冬はとにかく温度管理が肝です。次に湿度管理です。今年の晩秋も、例年通り越冬するための茎を選別しようと思います。
越冬したサトウキビ 植え付けの穴を掘る 植え付け後土寄せ
ここ数年猛暑日の夏が増えましたが、寒さを嫌うサトウキビにとっては吉です。そのため、路地で越冬するサトウキビが増えてきました。今年は3株のサトウキビが越冬しました。路地で越冬してくれると、室内で越冬する作業が無くなります。サトウキビ栽培がとても楽になります。
植え付け終わったサトウキビ 路地で越冬したサトウキビ
我家の母屋は昔、今の建物よりも低い位置にありました。その古い家を取り壊した時、庭に生えていた芭蕉を今の場所に移しました。ところが、ここ数年竹や雑木に押されてだんだん小さくなってきました。日光が遮られるようになったからだと思います。
そのため、昔の母屋の場所に植え替えました。日はよく当たるし湿っています。よく茂ると思います。ただ、移植は冬が良いそうですが、この5月になってしまいました。着生するか心配です。
昔母屋があった場所に移植した芭蕉1株
今回植え替えた芭蕉、亡き父親はバナナと言っていました。そのため、子供の頃からバナナとばかり思っていました。花が咲いた後に小さなバナナの実が付いていました。しかし、寒さで実は大きくなりませんでした。温室内で育てればバナナの実が食べられるだろうとばかり思っていました。バナナではなく芭蕉とのこと。ほとんどの方が勘違いしているそうです。バナナは本州では育たないとのこと。
竹や笹に囲まれた芭蕉 1株を掘り上げる 掘り上げた芭蕉1株
沖縄では、芭蕉布と呼ばれる布を織っているそうです。我家の芭蕉も布にすることができるかも知れません。しかし、とてもそんな時間はありません。
去年試しに芭蕉の葉を取ってきて紐にできるかどうか試しました。すると、葉は役に立ちませんが葉茎は干すと使えることが分かりました。芭蕉が増えてくれば、乾燥した葉茎を使った籠位はできるのではないかと思います。
湿って日が当たる場所に穴を掘る 掘り上げた芭蕉を穴に植え付け
先日、小麦畑に防鳥網を掛けました。その小麦畑、地面をよく見ると小さな雑草が次々に生えています。これから初夏に向かって、雨が降ったり晴れたりの季節が続きます。気温も上昇します。そのため、さらに雑草が勢いを増します。今回、雑草の勢いが増す前に除草することにしました。
小麦畑周辺の雑草を耕運除草
最初、道路側,田んぼ傍,そして隣の畑などの境界を草刈機で刈り取りました。早く刈るために丸刃で刈りました。後で耕運しやすいように、刈った草を半日乾燥してから熊手で畑の脇に寄せておきました。午前中に主に草刈りして、午後から耕運除草しました。
麦畑に生える雑草を耕運除草 耕し終わった麦畑
午後からの耕運ですが、最初に低い雑草が生えている小麦畑を先に耕運除草しました。それが終わると、柿を植えある場所やどんぐりの樹が生えている林間を耕しました。この林間は夏には風通しの良い木陰になります。ほぼろ製作講習会の会場に使えるかも知れません。なんとか一日で終わったので良かったです。畑が綺麗になると心も晴れます。
柿を植えている場所を耕運除草 涼しい木陰の林間を耕運除草
先日、麦畑を防鳥網で覆いました。ところが、網の長さが足らず2/3しか覆うことができませんでした。そこで、同じ防鳥網をもう一つ購入しました。そして、その網を今回被せました。
以前、水田で稲作をしていました。東京の八王子に住んでいた頃のことです。山間の数ヶ所の田んぼでしたので害鳥の被害に苦しみました。対策として防鳥網を水田全体に被覆していました。しかし、害鳥に入られ続けて被害を受けていました。せっかく苦労して網を張っていたのにがっかりしていました。鳥が入った原因は網目が大きかったからです。
麦全体に防鳥網を張り終える。これで安心
スズメが防鳥網を通過する様子を観察したことがあります。スズメは防鳥網の上に来ると羽を閉じるのです。すると、ストンと落ちるように網の目の間を落下するのです。そして、網を出る時は勢いをつけてから羽を閉じて通過します。そして、通過直後に羽を開いて飛び去ります。
それを知っている私は、網の目が3cmの防鳥網を使っています。3cmならばスズメも通過できません。網を張る作業が無ければ麦作は楽しいのですが、収穫するためにはやむを得ません。ちなみに、水田が多い地域では各地で稲が一斉に実ります。そのため、スズメの被害はわずかなものです。網をはる必要性はほとんどありません。
麦畑の片方にもう一つの網を掛ける 引っ張るようにして網を張る
出穂した小麦、実がだんだん熟しはじめたようです。熟すのに比例して小麦畑を飛び回るスズメが現われるようになりました。熟すのを待てないのか、スズメが穂を咥えるようになりました。
穂をくちばしで噛んで完熟前の白い汁をすするのです。その汁をすすられると小麦は実りません。また、垂れた汁がカビて黒くなります。スズメの害を防ぐため、大急ぎで小麦畑を防鳥網で覆いました。
小麦畑の2/3を防鳥網で覆う
防鳥網の広さは5m x 18mです。小さい小鳥であるスズメに入られないように、最も狭い目あい3cm x 3cmの網です。しかし、長さ18mでは小麦畑の2/3しか覆うことができないことが分かりました。早急にもう一つ同じ防鳥網を購入して小麦畑に張ろうと思います。
防鳥網を片方に取りつけ 防鳥網を小麦畑に沿って展開
私は水田を持っていないため、わら細工に使う稲を自己生産できません。そこで、今年は陸稲を栽培します。わら細工に一番適したわらは、稲穂ができる直前の青い稲です。そのため、稲穂が出る前の7月下旬に稲刈りします。
ところで、数年前まで畑で陸稲を栽培していました。普通の稲は水田で栽培しますが、陸稲は畑で栽培する稲です。陸稲の栽培を止めてしまった理由は、畑では雑草や害鳥との戦いが尋常ではないからです。
陸稲を栽培する畑を耕運機で丁寧に耕運
水田は水さえ上手に管理すれば雑草はそれほど繁茂しません。また、日本は稲が成長する時期に梅雨があります。そのため、日本は水田栽培に適した国です。その一方、水田ができない山間などで細々と陸稲が栽培されてきた歴史があります。
種まきする溝を掘る 陸稲の種まき 種の上に土寄せ
秋に種を蒔いたパスタ用の小麦が出穂していました。種まき後、麦踏みしたり除草するなどの世話をしました。そしてこの初夏、この小麦を刈り取って脱穀します。収穫した小麦は、小学校の放課後学習成器塾で子供達に製粉してもらうつもりです。その小麦粉を練って麺状にしたものを干してバスタ麺にしようと思っています。
調理方法ですが、茹でたパスタ麺に平生町特産品センターで購入した漁醤を味付けに使おうと思っています。しかしながら、パスタ麺になるまでに防鳥網かけ,刈り取り,天日乾燥,脱穀,製粉・・・・とたくさんの工程が必要です。美味しいパスタができあがるでしょうか。
ようやく出穂した小麦、5月末刈り取りか
3月初めに除草をしておいたのですが、いつの間にか草が茂っていました。そのため、耕運機でロータリー耕運除草をしておきました。これが最後の除草となります。すでに穂が出ていますので、野鳥がその穂を狙っています。一週間以内に防鳥網をかけようと思います。
背が伸びて出穂した小麦 小麦の畝間を耕運除草
3月になって日差しが強くなったのか、雑草が少しずつ伸びています。小麦畑も例外ではありません。まだまだ背が低い雑草ですが、今のうちに刈り取っておく必要があります。除草しておかないと、4月になってあっと言う間に小麦の背を越してしまいました。今回、耕運機を使って小麦間の除草をしておきました。
小麦の畝間に生える無数の小さな雑草を耕運除草
小麦の畝間が100cmとなるように種をまいています。その理由は耕運機のロータリー耕運幅が90cmだからです。明るい日差しを浴びながらのんびり小麦間の耕運をしました。
耕運するといつものことですが、野鳥が2,3羽やってきました。そして、耕運したばかりの土をつついています。地中に潜む虫がお目当てなのだと思います。
小麦間の耕運除草開始 小麦ぎりぎりを耕運 もう少しで除草耕運終了
毎年サトウモロコシを栽培しては、密かにその甘みを楽しんでいます。そして、毎年晩秋に種を採取しては次の春に再び栽培しています。ところが、今年はそのサトウモロコシから種を採集することを忘れていました。そのことに気が付いて栽培していた場所に行きました。すると、茎や葉は枯れて倒れていました。穂も地面に倒れ込んでいました。その穂から種を採集することができました。
地面に倒れ込んでいたサトウモロコシの穂
サトウモロコシの茎を絞って汁を煮詰めたことがあります。汁を煮詰めると水飴のようにとろけてきます。その水飴状になった茎の汁を食べたことがあります。草の味が混じっている水飴でした。空いた時間があったら、またサトウモロコシから水飴を作ってみたいものです。
倒れていた茎,葉,そして穂 穂から取り出したサトウモロコシの種
パスタ用小麦が順調に生育しています。この小麦を使って、来年度の放課後学習でパスタを作る予定です。先日のお汁粉作りの時と同じように、子供達に手回し製粉させてパスタ用小麦粉を作る予定でいます。普通は乾麺になったパスタを購入して作りますが、私は素材の加工から体験させようと思っています。
数年前に放課後学習が始まった年は、小麦の種まきや麦踏みなども体験させました。そして、収穫した小麦を手回し製粉してからホットケーキを作りました。素材に卵と牛乳も使いました。そこで、卵を産むニワトリや牛乳を生産する乳牛を見学するために、地元の田布施農工高校に出かけたこともありました。
生育中のパスタ用小麦、美味しいパスタを作ることができるか
最近日差しが強くなったのか、麦畑には無数の小さな雑草が生えていました。今のうちに雑草を退治しておかないと麦の成長が阻害されます。そのため、近いうちに除草をしようと思います。麦が順調に青々と成長しているのを見ていると、こちらも気分が爽快になります。そして心が癒されます。次のコットンクラブで、最後の麦踏みをお手伝いしていただこうかなと思っています。
高さ10cm位に成長した小麦 青々とした小麦、気分爽快