日野市のボーイスカウトの日野第2団が田植えをするためにやってきました。私も5年ほど前にボーイスカウトの福隊長をしていたので、やってきた子供たちの制服や行動をみてとても懐かしい気持ちになりました。
すぐに田植えを始めるのではなく、最初に田んぼに慣れるため素足で泥の中を軽く行進しました。歩いていると、おたまじゃくし,ケラ,カエルなどが出てきて子供たちは大喜びでした。
田んぼの畦に向かって、カブ隊とボーイ隊が一列に並ぶ
田んぼの感触に慣れると全員で畦塗りをしました。普段は平クワを使いますが、これだけたくさんの人数だと全員分のクワをそろえることができません。今回は素手で泥を畦に塗りました。足元の泥を足でこねて、次に手でその泥をすくって畦に塗りつけます。そして、手でたたいたりなでたりして畦を滑らかにします。
こねた泥を手ですくって畦に塗りつけます
畦塗りが終わると、田んぼの水面を平らにしました。どうしても田んぼは高低差が出ますので、とんぼと呼ばれるレーキを使って高さを均等にします。人力では大変ですので耕運機も使いました。そのうちビーバー隊(年長~小学2年生)もやって来て田んぼに入りました。
とんぼを使う子供たち ビーバー隊も田んぼに入る
田んぼを均すと隣のやや乾いた田んぼで泥投げです。ここの田んぼは一週間ほど前に代かきした田んぼです。水が乾いていたので、素足で歩くとふわふわして不思議かな感触です。泥がぶにゅぷにゅしています。そのうち誰が考えたか泥を投げあう遊びになりました。
素足で歩くとふわふわして気持ち良く、不思議な泥の感触
次に田植えをしましたが、畦塗りなどをしているうちに時間が来てしまい十分な田植えはできませんでした。最初ボーイ隊が一列、次にカブ隊が一列田植えしました。苗が小ぶりだったので少々やりにくかったのですが、無事に田植えすることができました。
田植え紐に付けたマーキングに沿って苗を移植
田植えが終わると、泥で汚れた足や手を洗うために小川に下りました。みんな素足でしたので、滑らないように用心深く小川に歩いていきました。そして、流れる小川の水で丁寧に洗い落としました。手や足、半ズボンなどを洗いました。手の届かないところは友達に手伝ってもらいました。
滑らないように用心深く小川に 小川の水で手足を洗う
最初は控えめに洗っていましたが、そのうち溜まった水に座るようにして洗う子もいました。また、全身を泥んこにしたため、水で体全体を洗う子もいたようです。田植えの体験も大切ですが、小川で体を洗うような自然体験もとても大切なことだと思います。
水溜りに体を投げ出すようにして洗う
小川で手足を洗って戻る途中、田んぼに入り口にクワの木が一本あります。今は実が成る季節です。葉の間においしそうな実が垂れ下がっています。子供たちに実を採って食べてもらいました。赤い実と黒い実の味の比較もしてもらいました。今の子供たちはなかなか自然に成る実を食べる機会がありません。今日はとてもいい機会だと思いました。
垂れ下がったクワの実を取って食べる子供たち
昼もだいぶ過ぎて帰る時間になりました。私の一言の後、畦塗りして田植えした田んぼを後ろにして写真を取りました。田んぼの泥の感触、小川の水の感覚、自然に成るクワの実の味などなど、どれも子供たちには新鮮な探検だったのではないかと思いました。最後に、田んぼをバックにみんなで写真を撮りました。私はいつも写真を撮る方でめったに写真に写りませんが、今回は撮ってもらい写りました。
畦塗りして田植えした田んぼを後ろに写真を取る(右端が私)
ボーイスカウトの子供たちが帰ると、昨日購入した雨よけ用のビニールシートを麦を乾すはさに掛けました。天気予報では明日から雨が降るようです。刈り取った麦に雨が当たると穂発芽してしまって麦としての価値が無くなります。
刈り取った麦を乾したはさ全体をビニールシートで覆う
乾した麦をビニールシートで覆い終わると、刈り取った麦跡にサツマイモの苗を移植しました。昨日購入した紫芋という種類のサツマイモです。この畑は日当たりが良く乾燥気味でサツマイモには適しています。どんな美味しいサツマイモができるでしょうか。
麦の刈り跡にサツマイモの苗を移植