東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施川沿い史跡めぐりウォーキング8回シリーズ(その6)

2013年10月28日 | 歴史探訪他ウォーキング



 先週の日曜日(20日)、雨でウォーキングが一週間延期になり今日(27日)になりました。台風27号の影響で天候が心配でしたが、とても良い天気になりました。早朝はとても寒かったのですが、ウォーキングしているとほのかに体がポカポカしてきました。下見で歩いたコースに沿って、のんびりと歩き始めました。

             ポカポカ陽気の中、田布施川沿いをのんびりとウォーキング


 最初、田布施庁舎前から田布施川を上流に向けて歩きました。そして、山陽本線の踏切りを渡って田布施農業高校前に出ました。そして、この近くにある小川沿いに鎮座した丸い岩を見学しました。お札があるため、水の神か何かで祀られているのではないかと思います。次に、田布施駅方面にどんどん歩いて、円満時に行きました。円満寺を見学後、近くにある国木田独歩の波野英語塾跡を見学しました。

    一番ヶ所がある円満寺にお参り          八十八ヶ所を巡る途中の栗林
 

 八十八ヶ所はのんびりした里山風景が広がる場所にあります。人が一人通ることができる林の小道を歩いていると、栗がたくさん落ちていました。拾う人が少ないのでしょう。食べることができる栗がたくさん落ちていました。しばらく林の小道を歩いていると、道のそばにアケビがたくさん落ちていました。美味しい中身はさすがに無くなっていました。野ねずみなどの小動物が食べたのでしょう。上の方を見上げると、今にも落ちそうなアケビを見つけました。

              明るい林の小道、上を見上げるとアケビがぶら下がる


 県道をまたぐ陸橋の大師橋を渡ると、歩きやすい山の小道が続いていました。少し歩くと、最後の八十八番ヶ所がありました。八十八番ヶ所のお参りが済むと、今度は北に見える行者山に向けて歩きました。長合から大波野に抜ける農道に沿う歩道を歩いていると、牧場が見えてきました。この牧場に行者山への登山道があります。

     もうすぐ八十八番ヶ所に到着          牧場の牛を見た後、行者山へ
 

 行者山に登る道は最初、ゆるやかな竹林の小道を歩きます。しかし、だんだん滑りやすい急斜面の道に変わります。ちゃんとした道ではないため、油断すると斜面に落ちてしまいそうです。15分位ガレた急斜面の道を登りきると、急に視界が明るくなり広がります。そこは行者山の頂上です。頂上に着くと、眼下の景色を堪能しながらの楽しい昼食です。

     ガレて歩きにくい急斜面             視界が広がる行者山頂上に到着
 

 行者山頂上からは眼下に田布施町の街並み、そして平生町方面を見下ろすことができます。古代に思いをはせると、この眼下はみな海だったようです。そして明治大正時代、菅原神社近くの船回しと呼ばれる水路を通じて瀬戸内海に出入りする船が行き来していました。

     行者山頂上からの眺め:田布施の町並み,田布施川,そして遠くに平生湾


 江戸時代後半から、田布施川に堤防が作られたり防潮堤が作られるなどして干拓地が広がりました。もし、田布施川に堤防がなければ、今でも眼下に広がる平野はかなり海ではないかと思います。
 田布施町には、瀬戸,砂田,波野など海にまつわる地名が数多くあります。古代においてこの地域は、豊かな海産物が取れた地域だったのではないでしょうか。

               ポカポカ陽気の行者山頂上、今回参加した9名の方々


 行者山頂上からの下りは登りより大変です。油断すると、前のめりに転びそうです。小学1年生のAちゃんは、この下りが大変だったようです。でも、一人でよく頑張りました。しばらく急な下り坂を下っていると、元来た牧場に出ました。

      注意深くゆっくりと急斜面を下る         元来た牧場に出て、牛に再会
 

 行者山から下りて牧場の横を通り過ぎると、さらに道を下りました。そして、第二奇兵隊の碑がある専福寺に着きました。お参りついでに、おトイレをお借りしました。そして、寺門下にある岸信介書の第二奇兵隊の碑を見学しました。

    専福寺に到着後トイレ休憩           踏切を渡ると、大内公園が間近に
 

 専福寺を過ぎると、昔とそう変わっていない里山風景を見ながら歩きました。そして、山陽本線の踏切りを渡りました。今回は大内公園に立ち寄らないで、そのまま大恩寺に行って飢民の碑を見学しました。今年は全国的に、田んぼがサークル状に枯れるうんかの被害がニュースになっていました。飢民の碑の説明に、江戸時代うんかの被害が甚大でお米が収穫できず多数の餓死者が出たことが書かれていました。昔は今のように農薬などがなかったため、うんかなどの害虫防除がまったくできなかったのでしょう。

                 日が当たってポカポカの菅原神社を散策


 飢民の碑を見学後、田布施街の古い建物を左右に見学しながらウォーキングを続けました。そして、菅原神社をお参り後、最終目的地の田布施町郷土館に行きました。そして、今展示中の佐藤栄作元首相の写真などを見ました。写真に写った同級生を何人か見つけて喜んでいた参加者が数人いました。とても懐かしそうでした。ところで、ウォーキングに参加した小学生一年生のAちゃんが、観光協会の方から古代米の穂をプレゼントされました。ありがとうございました。

   郷土館で佐藤栄作元首相展を見学        古代米の穂をいただいているAちゃん
        写真に写る旧友を発見                    よかったね
 

 10月と11月は、ウォーキングに適した季節です。今月は、田布施街を中心とした史跡を回りました。11月は城南公民館から田布施川沿いに光市に入り、そのまま田布施川に沿って上流にウォーキングします。高低差がほとんどない広大な田園風景の中を歩きます。

                  今回ウォーキングしたおよそのルート


 ※第1回から最終回の第8回までのウォーキングは、次のとおりです。クリックしてみてください。

  第1回 麻里府~八海   第2回 田名~平生     第3回 八海~交流館
  第4回 平生~交流館   第5回 交流館~城南   第6回 交流館~行者山~田布施街
  第7回 城南~光市塩田 第8回 小行司~余田畑

==========健康ウォーキングクラブ==========

コメント
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