東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

畑で作るお米、陸稲(農林24号:うるち)を脱穀

2014年10月16日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白



 先日刈り取って干していた陸稲(農林24号:うるち)を脱穀しました。この10年近く同じ発動機を使って脱穀機を駆動していましたが、なんとその発動機が故障していました。ディーゼルエンジンなのですが、圧縮が弱くなっていました。ピストンリングのオイル減が原因かも知れません。
 エンジン故障を修理する時間はありません。そこで、東京に住んでいた時、古老にいただいた古い水冷式ディーゼルエンジン耕運機のエンジンで代用することにしました。

    故障した発動機と代用の耕耘機            耕耘機に燃料の軽油を入れる  
 

 急遽、農機具倉庫からその古い耕運機を畑に持ってきました。そして、そのエンジンの回転力が使えるようにベルトを外してプーリーを露出するなどの臨時加工をしました。そして、脱穀機とベルトで結びました。燃料である軽油を購入して注油しました。これで、脱穀機を使うことができます。この耕運機で脱穀機を動かすのは5年ぶりのことです。とにかく、応急的に脱穀することができて良かったです。

                      秋晴れの中、快適に陸稲を脱穀


 先日の台風の前に、刈り取った陸稲にビニールシート掛けていたのは正解でした。まったく濡れておらず、乾いた陸稲をスムーズに脱穀することができました。毎年のことですが、稲を脱穀する時の籾音を聞くと、これまでの草取りなどの苦労が報われる思いです。

      カラカラに乾いた陸稲の束            脱穀機で次々に陸稲を脱穀
 

 私が作っている陸稲畑はそう面積は広くありません。田んぼと異なり収穫量もわずかです。脱穀作業も一時間とかかりませんでした。収穫量もざっと20kgではないかと思います。同じ面積の水田ならば、少なくとも60kgは収穫できるはずです。それだけ、陸稲は収量を上げることが困難です。
 栽培が困難な割には収量が少ないことが、近年陸稲が作られなくなった最大の原因ではないかと思います。特にうるちの陸稲を作っている人は極めて少ないです。そもそも、うるちの陸稲の種籾は売っていません。米余りの現代、陸稲を作っている人は、この日本にいったい何人いるでしょうか。私のように好きで栽培をする人はいるでしょうが、商業生産する人は日本にはいないと思います。

                 1時間足らずで、陸稲の脱穀は終了


 陸稲を栽培した畑で、のらぼう菜を育てようかと思っています。そのため、トラクターで綺麗に耕しておきました。18日に東京に行く予定ですが、それまでにこの畑にのらぼう菜を植え付けしようと思っています。

          午後になり日が陰り始めた陸稲畑、トラクターで綺麗に耕耘

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