次に、手紡ぎ毛糸を紫色に染めました。「紫」と呼ばれる山野草の根を使うと、紫色に染めることができることを以前から知っていました。その乾燥した根を通販で購入できました。初めての色の山野草染料です。染め方がさっぱり分かりませんが、袋にヒントが描かれていました。この染料はアルコールによく溶けるとのこと。たまたま電子部品を洗浄する無水アルコールがありました。そこで、小さな瓶に紫の根のかけらをいくつか入れ、続いてアルコールを入れました。すると、すぐに紫色に変色し始めました。このまま一昼夜置くと、アルコールはさらに濃い紫色になっていました。
山野草紫の根を使って紫色に染めた手紡ぎ毛糸
紫と呼ばれる野草はどこかで見かけたことがあるような、とても目立たない野草です。いつか苗を購入して育ててみたいと思います。さて、紫の乾燥した根に含まれている染料は、アルコールだけでなく水にも溶けるようです。そのため、紫の根を煮出してもよいようです。たまたま無水アルコールを持っていたため、説明に書かれていた通りにアルコールを使いました。
紫根の欠片を瓶に 無水アルコールを入れる 紫色になったアルコール
続いて、紫色の染料が溶けた無水アルコールに水を入れて希薄しました。そして、染めたい毛糸を浸しました。媒染剤として、ホットケーキを作る時に余ったジュウソウを使いました。アルコールから取り出した毛糸を、ジュウソウを溶かした水に入れました。藍や紅花染めは何度か重ね染めしますが、紫は一度で綺麗に染まりました。比較的染色が容易な山野草染料ではないかと思います。
アルコールの中に毛糸を浸す 最後にジュウソウ液に浸す