東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

初めて紫根を使って、手紡ぎ毛糸を紫色に染める

2021年09月01日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 次に、手紡ぎ毛糸を紫色に染めました。「紫」と呼ばれる山野草の根を使うと、紫色に染めることができることを以前から知っていました。その乾燥した根を通販で購入できました。初めての色の山野草染料です。染め方がさっぱり分かりませんが、袋にヒントが描かれていました。この染料はアルコールによく溶けるとのこと。たまたま電子部品を洗浄する無水アルコールがありました。そこで、小さな瓶に紫の根のかけらをいくつか入れ、続いてアルコールを入れました。すると、すぐに紫色に変色し始めました。このまま一昼夜置くと、アルコールはさらに濃い紫色になっていました。

        山野草紫の根を使って紫色に染めた手紡ぎ毛糸


 紫と呼ばれる野草はどこかで見かけたことがあるような、とても目立たない野草です。いつか苗を購入して育ててみたいと思います。さて、紫の乾燥した根に含まれている染料は、アルコールだけでなく水にも溶けるようです。そのため、紫の根を煮出してもよいようです。たまたま無水アルコールを持っていたため、説明に書かれていた通りにアルコールを使いました。

  紫根の欠片を瓶に   無水アルコールを入れる   紫色になったアルコール
  

 続いて、紫色の染料が溶けた無水アルコールに水を入れて希薄しました。そして、染めたい毛糸を浸しました。媒染剤として、ホットケーキを作る時に余ったジュウソウを使いました。アルコールから取り出した毛糸を、ジュウソウを溶かした水に入れました。藍や紅花染めは何度か重ね染めしますが、紫は一度で綺麗に染まりました。比較的染色が容易な山野草染料ではないかと思います。

   アルコールの中に毛糸を浸す     最後にジュウソウ液に浸す
 

コメント
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