織機に経糸を張り終わり、織りの準備ができました。しかしながら、手紡ぎでしかも単糸を経糸にしたためにいろいろ苦労しています。通常の織機、例えばカランコ織機は二つの綜絖と一つの筬があります。必ず筬側から織り始めます。ところが、リジット織機は綜絖と筬が一体化しています。そのため、下画像のA側とB側からどちらから織り始めてもかまいません(A側から織るのが普通ですが)。私の経糸は単糸であるために、どうしても経糸が絡みつきがちです。そのリスクを少しでも減らすため、今回はA側に経糸を巻いてからB側から織ってみることにしました。綜絖の前後の動きがB側の方が少ないため、経糸が絡むリスクが減ると考えたからです。
経糸を張り終えて、織りの準備が完了した織機
綜絖に通した経糸ですが、縦スリットに通したままでした。そのため、縦スリットに通した経糸二本のうち一本を綜絖穴に通し直ししました。そのため、経糸計64本を綜絖穴に通し直ししました。最後に経糸を8本ずつ束ねて、その16束を巻き軸にかけてテンションを掛けました。
1縦スリットの2本 綜絖穴に経糸を通す 16束に分けた経糸
巻き軸を回して経糸にテンションを掛けると、シャトルが通しやすいか試しました。シャトルはスッと通りました。ですが、予想した通り隣あう経糸同士が干渉しました。しかし、絡みつくほどの干渉ではなかったため安心しました。薄黄色の横糸4本を試しに織ってみました。すべての横糸の染色が終われば、いよいよ七難八苦の織りの始まりです。
16束に分けた経糸にテンション シャトルがスッと通ることを確認