秋の野良仕事は忙しいものです。刻々と秋が暮れて、少しずつ冬の兆しが現れます。秋の野菜作りのスケジュールは1週間刻みです。1週間種まきが遅れると、収穫時期が2週間以上遅れることはざらにあります。春のような余裕はありません。今回はタマネギの苗作りを始めました。数年前にタマネギの苗が売場から消えてしまったことがありました。それ以降必ず毎年のようにタマネギの苗作りをしています。いつも多めに苗を作っているので、友達に苗を差し上げています。
蚊に襲われながらタマネギの苗床に種を蒔く
タマネギの苗作りをする場所を決めると、三本クワで耕します。ついでに生えている草を引き抜きます。そして、馬の鞍のような形になるように土を盛り上げます。続いて、レーキを使って綺麗に整形します。さらに、土をトントン押し付けるように軽く固めます。種は筋まきしますので、平クワの角をつかって線を引くように溝を切ります。その溝にパラパラと種をひねり撒きます。
除草しつつクワで耕す レーキで綺麗に整形 タマネギの種を筋まき
種を蒔き終わると、網の上に置いた土をゆすりながらバラバラと落としました。そして最後に、網にのせた籾殻をゆすりながらバラバラと落としました。10日後には芽が出て、10月下旬には苗を取り植付けすることができると思います。これらの作業中、私の周りには蚊柱が立つ位に蚊が寄ってきました。肌が露出した箇所を刺されまくりです。この地域では、この時期の蚊のことを「秋の落ち蚊」と呼びます。落ち武者になぞらえたのでしょう。それだけ、蚊は必死で刺します。
網の載せた土をパラパラと落とす 籾殻もバラバラと落とす