6月上旬から中旬は、麦の刈り取りシーズンです。麦の中でも、大麦は小麦より2週間程度早く熟します。このため、大麦の刈り取りが終わった後に小麦の刈り取りが始まります。我家でも大麦の一種である紫麦を先に刈り取りしました。ただ、紫大麦は少量栽培ですので、穂刈りしました。大麦の穂は禾が長いので、手で穂を持つとチクチク刺します。
穂刈り中の紫大麦 刈り取った紫大麦、1週間程度天日乾燥
小麦はたくさん栽培しているため、今年は数人に手伝ってもらって刈り取りする予定です。去年までは、私一人で刈り取りしましたがとても大変でした。手伝っていただいた方には後日、感謝の気持ちとして製粉した小麦粉(全粒粉)を差し上げようと思っています。ちなみに、全粒粉で作ったパンはフランスパンのようにやや硬めですが、栄養たっぷりです。クッキーや麺などにしても良いかも知れません。
明後日、みんなで刈り取りする予定の小麦畑
明後日の小麦の刈り取りの準備として、最初に刈り取って束ねた小麦を干すための支柱類を畑に運びました。鉄製の支柱を肩に担いで運びました。我家の農作業小屋と畑の間を、3往復して運びました。鉄製の支柱はとても重く、途中で肩が、そして腰が痛くなってきました。年齢には勝てません。運び込んだ支柱は刈り取り当日に組み立てて、刈り取りしながら次々に麦束を架けていきます。架け終わったら、雨に濡れないようにブルーシートで覆います。
鉄製支柱を肩にかけて、麦畑まで運ぶ 刈り取り当日、組み立てする支柱
10年位前は、もっぱら鎌を使って麦を刈り取りしていました。その頃、古老に稲刈機をいただいたのですが、稲の刈り取りだけに使っていました。麦の刈り取りに使うようになったのは、定年後に山口県に帰ってからです。この稲刈機を半年ぶりに農作業小屋から出しました。そして、ガソリンを入れて動かしました。最初、快調にエンジンが動いていたのですが、パタリと止まりました。そして、キャブレターからガソリンが漏れてきたのです。やれやれエンジンの故障です。
小麦を刈り取る稲刈機 キャブレターを分解 故障したニードルバルブ
ガソリンが漏れる故障は何度も直してきました。キャブレター内部のニードルバルブの故障です。段付きかゴミが付着したのに違いありません。さっそくキャブレターを分解して修理しました。去年の今頃も同じ故障でキャブレターを分解しました。この稲刈機は、キャブレターのニードルバルブが故障しやすいようです。来年も同じ故障が発生するようならば、部品を取り寄せて交換した方がよさそうです。
ニードルバルブの故障を直して、フロートに組み込む
キャブレターの故障を直した後、始動ロープを引いてエンジンをかけました。ところが、かからないのです。この現象は、キャブレターのガソリン漏れが引き起こすプラグのカーボン汚れと直感しました。経験を積むと、故障前後の現象から故障原因がすぐに分かります。すぐにプラグをレンチで外しました。するとやっぱり、プラグはカーボンで真っ黒に汚れていました。このような場合、私はガスバーナーを使ってプラグを焼いて汚れを取り除きます。綺麗になったプラグをエンジン取り付けると、今度は一発でエンジンがかかりました。
自分が推定したとおりに故障原因が分かり、思い通りに治せると、気持ちが晴ればれします。私が機械を直すことが好きなのは、子供の頃に時計などの機械を何度も分解したり組み立てることが好きだったことが原点です。蓄音機,時計,ラジオなどを、何度も壊しては怒られました。台風が迫っていたある時、私が分解したためにラジオが使えないことがありました。その時、天気予報の台風情報が聞けず、父親がずいぶんと腹を立てていたことを思い出します。
エンジンのプラグを外す カーボンで汚れたプラグ先端 バーナーで汚れを焼く
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