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縷述「つながる授業」その4

2006年08月24日 | 教育ノート
2学期スタート目前である。
職員会議資料の一部として、1学期の反省を生かして少し提案めいたことを書いてみた。



 研究部にまとめてもらった「一学期の実践の考察」の課題欄に次の二つが記入されていました。

「自分の考えを相手に分かり易く、効果的に伝えるための語彙力が不足している子が多い」
「書いたものを読み上げることはできるが、お話するように話したり、まわりの反応をみてどうしたらよいか判断することが苦手」

 これらに対する具体策としては、よくありがちですがこうしたことが挙げられます。

○語彙を豊富にするためには、なんといっても読書である。読書時間を確保すること…
○語彙を増やすために、国語辞典を常に活用させることが効果的である…
○話す力を育てるために、原稿を話すように読む、メモを作って読む、…という段階が必要だ。
○まわりの人を意識するために、事前に目的意識や相手意識をしっかり確認しておき…


 どれもどれも大切で、それらは授業や日常活動の中に位置づけてほしいことです。全てやりきれなくても実態に合わせて重点的に組んでいくことが必要でしょう。
 さて、この二つの課題を見て、明確な共通点とは言えないにしても、私にはどうも「表現のための基礎的部分が弱い」という印象が感じられました。従って、上の策を位置づけることもさりながら、毎日の授業で次の活動を重視してみたらどうかと考えています。

 ①声に出して読むことを重視する    ② 発言の仕方を教える

 もちろん、先生方は「読ませている」「方法も教えている」はずですが、もうちょっと頻度を上げたり、方法をかえたりしてはどうかという提案です。

 ①に関して言えば、私自身「音読からスタート(教師不在時でも)」というルールを作ったこともありますし、高学年では家での練習は難しいので音読練習5分は常に確保する過程づくりもした時があります。それだけでなく、他教科も「教科書を徹底的に読む」ことを意識して進めたこともありました。
 すらすら読めなければ理解はおぼつかないし、まして表現などは…という考えは、かなり妥当性が高いはずです。
 ②に関しては次へ…