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鍛国研津軽…その参

2009年08月13日 | 雑記帳
 午後からの野口先生の二つの講座は、何度か聞いているものである。
 だから、つまらなかった…ということにはもちろんならない。
 明快に、ユーモアを入れて、それでいて厳しく奥深い言葉が提示される、その度に新鮮な発見がある。
 だから、私は「繰り返し聴く」ことの大切さをいつも肝に銘じている。

 今回の講座で特にここに記しておきたいのは、次の言葉である。

 手に入れたものは全て失い、与えたものだけが残る
 
 確かに人は何かを手に入れようと毎日を過ごしているが、そんな生き方しかできないのでは、やはり悲しい。この言葉の持つ圧倒的な事実に1ミリでも近づければいい。

 柳谷先生の講座名が今流行の?「読解表現力」となっていたので、大いに期待した。
 プランくんを使ういつもの技法で「授業」が進められた。「読みとったことについて自分の考えを表現する」力を育てるために必要なことは、やはり視点であり、方法・型であろう。しかしプランくんにどうも慣れない私などは、自由度の高い形式ゆえか最後まで考えがまとまらなかった。教材文についての発問も判断するレベルが曖昧なままに提示されたとことが少し残念だった。

 大谷先生の講座は初めてだった。
 実に明晰なお話をする方である。講座の導入、展開そして演習と見事な構成の内容だった。ディスレキシアという目新しい言葉についての知識も得られたし、今まで見てきた子どもたちの姿が浮かんできたので、この後の参考となる。ひらがなシート一つとっても、その配列や工夫の意図をくみ取る大切さを学んだ気がする。

 「鍛国研津軽」は今回が10回という。
 継続は力なり。中心となっている駒井先生およびスタッフには頭が下がる。今夏もいい研修をさせてもらった。