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詩のボクシングからのジャブ

2009年08月23日 | 雑記帳
 先月だったろうかNHKの教育テレビで放映していた「詩のボクシング」の特集を録画しておいた。
 番組表で見つけるたびに視聴してきたつもりだが、この録画したものはかなり初期のもの、噂に聞いた?ねじめ正一と谷川俊太郎のタイトルマッチだった。
 もちろん、面白くないわけがない。

 好き嫌いはあるだろうが、ねじめの持つ喜劇性はやはり自身が声にすることで一層発揮されるようだ。
 また谷川はことば遊び的な作品(特に「ねじめのけじめ」は逸品だった)もさすがだが、どこまでもことばを日常の思いや動きで追求していくような姿が、とても心地よかった。
 対戦としてみれば、私のジャッジも谷川だったなあ。

 その対戦の後に、全国大会でたしか最初のチャンピオンになった若林真理子の映像が流れた。
 あれは凄かったなあと思う。
 ああいう声質の威力というものは改めて感じる。谷川やねじめと対戦したとしても負けないのではないかという気がしてくる。

 詩の内容以上に、そのことばが身体をくぐりぬけ、声として発せられたときに、どちらに惹きつけられるか、びびっとくるかという判断なのだと思う。

 某有名付属小学校で、「詩のボクシング」を取り上げた授業をしていることは以前から知っていた。公開では見る機会はなかったが断片的な映像が流れていた。詳細な計画はわからないが魅力的な扱いができるだろうと想像を膨らました。

 先日、研修会で「遊び心のある授業」という言葉がでて、ああっと思った瞬間がある。そんなとらえもしてみたい。
 書棚にあったこの本を読み直してみることにする。

 『「詩のボクシング」って何だ!?』(楠木かつのり著 新書館)