すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

お得な用語感覚

2009年08月28日 | 読書
 プレジデント2009.9.14号に、ちょっと面白い座談会が載っている。

 どれがおトク!?「高コストパフォーマンス」座談会

 座談しているのは三人。あの森永卓郎は知っているが、他の金子、藤川両氏はよく知らない。著書はあるようだし、肩書きも「流通ジャーナリスト」「生活デザイン代表取締役」なのだから、節約のプロ?なのだと思う。

 コンビニやファーストフードショップの比較に始まり、スーパー、服飾からビジネスホテル、家電、居酒屋、そしてコンパクトカーまで比較して、それぞれの所見を述べあっている。
 こんな田舎暮らしの私でも、つまり出てくる店舗の半分も身近にない暮らしをしていても、なるほどと納得してしまう。またそれ以上に、コストパフォーマンスの目の付けどころにいたく感心してしまう。
 また独特の用語感覚に驚いてしまう。

 計画的陳腐化を図っている
 睡眠特化型ホテル
 1アクセス当たりの快感指数
 富士山視認時間当たりのコスト

 こうした言葉を使いこなす(というより、考えつく)発想は、いかにパフォーマンスを重視するかということに行きつくし、単にお金をかけないとは異なるものだ。

 ふと、授業研究においてもそうした造語を操ってもよくないかと考えが浮かんでしまう。
 例えば、児童反応の黒板占有率、視覚説明特化型授業とか…。授業の効率を高めるため、趣旨や傾向把握のため、言葉で括ることは無意味ではあるまい。それ自体がコストパフォーマンスかもしれない。
 ただ、その場合の「お得感」を感じてくれる人がいなければ全くの上滑りだけどね。