すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

7歳のその心がまぶしい

2013年01月30日 | 教育ノート
 自分に課した日記読み続けも、いよいよ大詰め。
 あと数人を残すのみとなった。
 高学年から見始め、結構面白いと感じて読み進めたが、そこに中学年や低学年が加わってくると、これまた違う味わいで、実に興味深い。

 集中して全部の学年を通してみると、やはり成長の段階が見えてくるし、また逆に、上になるにつれ固定的な見方、書き方になってしまっている傾向も感じられる。
 読む人を惹きつける文章とは、ものの見方や文の書き方など日常の様々な場の学習によって支えられるのだろう。
 ペーパーテストにおける短作文の達意性を高めることとはまた別に、暮らしの有り様(休み中の日記だけによけいに)の重要性を考えさせられた。

 さて、面白く感じたいくつかをメモしよう。

 二年生男子。大晦日にごちそうをたくさん食べ、トイレに行きたくなって、出したウンチの長さに大笑いした。そしてそれを家族に教え、また大笑いした話。

 三年生女子。おばあちゃんとおふろに入って、あたたかくて寝そうになり、おばあちゃんの「しあわせだ」という言葉に反応する話。

 四年生女子。雪かきをしているおじいちゃんのために、いろいろとほかのことをやったりして手伝い、栄養ドリンクを少しだけ分けてもらうことが嬉しい話。

 ……限られたスペースなので、そんなに広げたり深めたりはできていないが、顔が浮かぶだけにエピソードが迫ってくる。

 また、かなり個性的な?日記もあった。
 二十日間、「朝ごはん」と「夜ごはん」のことしか書かなかったある子。
 原則1ページの約束を、最後の一マスまで合わせようと毎日残ったマスのうめ方に工夫した子。(1マス残しが1日。一字はみ出たのか1日だけだった)
 まあ、この子らの学校生活もかなり個性的であるので、それが日記によっても証明されたということか。

 陳腐な表現ではあるが、一年生の短い文にも心洗われる思いがすることがある。

 元旦に大きらいな納豆を食べて泣いたが、周囲のはげましをうれしがる子。
 友だちや教師から年賀状をもらい、その返事のために初めてのはがき書きに挑戦した子。

 最終日には、「楽しい冬休みだった」「明日から友だちや先生に会えるのが楽しみ」と前向きな言葉を書いてくる子が多く、うれしい気持ちになった。
 こんなことを書いてきた子もいる。

 きょうはいいことばをおぼえました。いまを生きるということばと、みらいを見つめるということばです。いろんなほんをよんで、もっとおぼえたいです。

 7歳のその心がまぶしい。