今日の新聞に教科書検定の話題が載った。
「主な検定意見と修正」という囲みに八つの事例があった。
他の事例は修正の意図がよく理解できたが,一つだけ最初に挙げられた事例はすぐに理解できなかった。
【記述】日本は(中略)韓国との間で竹島の問題があり,尖閣諸島については中国が領有権を主張している。
【意見】領土問題について誤解する恐れがある。
【修正】日本は(中略)韓国との間で竹島の問題がある。そのほかに,尖閣諸島については中国が領有権を主張している。
「あり,」でつなげる文章と「ある。そのほかに,」と切る形で,何が違うか。
二度三度読んでみて,ようやく二つの問題のランクづけなのだとわかる。
つまり,実効支配されている竹島問題は「領土問題」であり,我が国が「有効な支配をしている」尖閣諸島については「領土問題」とは言えず,中国が勝手に言っているだけという捉え方だろう。
詳しく,外務省のページを。
(竹島)http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/
(尖閣諸島) http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/
それにしても一応国語教育に携わる者として,こんな違いを意識して使っていただろうか,と不安になった。
今日の給食メニューは,カレーライスであり,シーチキンサラダである。
今日の給食メニューは,カレーライスであり,シーチキンサラダもある。
今日の給食メニューは,カレーライスである。そのほかに,シーチキンサラダである。
この三つにもやはり違いがあり,それはメニューとしてのランクづけの問題だったり,語り手の嗜好であったりする。
ふだんの日常会話でその使い分けを意識することはないだろうが,きっとぱっと出るその言葉で,人の考えはある程度推測できる。
つなげるのは同じレベルやランクで,切ってしまうと,程度の差はあってもそこに違いが生ずるということ。
これが,この記事へのひっかかりから分かったことであり,…
いや,
これが,この記事へのひっかかりから分かったことである。そのほかに,…
書き方が意識されても中身がなくちゃ,何にも書けない。
「主な検定意見と修正」という囲みに八つの事例があった。
他の事例は修正の意図がよく理解できたが,一つだけ最初に挙げられた事例はすぐに理解できなかった。
【記述】日本は(中略)韓国との間で竹島の問題があり,尖閣諸島については中国が領有権を主張している。
【意見】領土問題について誤解する恐れがある。
【修正】日本は(中略)韓国との間で竹島の問題がある。そのほかに,尖閣諸島については中国が領有権を主張している。
「あり,」でつなげる文章と「ある。そのほかに,」と切る形で,何が違うか。
二度三度読んでみて,ようやく二つの問題のランクづけなのだとわかる。
つまり,実効支配されている竹島問題は「領土問題」であり,我が国が「有効な支配をしている」尖閣諸島については「領土問題」とは言えず,中国が勝手に言っているだけという捉え方だろう。
詳しく,外務省のページを。
(竹島)http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/
(尖閣諸島) http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/
それにしても一応国語教育に携わる者として,こんな違いを意識して使っていただろうか,と不安になった。
今日の給食メニューは,カレーライスであり,シーチキンサラダである。
今日の給食メニューは,カレーライスであり,シーチキンサラダもある。
今日の給食メニューは,カレーライスである。そのほかに,シーチキンサラダである。
この三つにもやはり違いがあり,それはメニューとしてのランクづけの問題だったり,語り手の嗜好であったりする。
ふだんの日常会話でその使い分けを意識することはないだろうが,きっとぱっと出るその言葉で,人の考えはある程度推測できる。
つなげるのは同じレベルやランクで,切ってしまうと,程度の差はあってもそこに違いが生ずるということ。
これが,この記事へのひっかかりから分かったことであり,…
いや,
これが,この記事へのひっかかりから分かったことである。そのほかに,…
書き方が意識されても中身がなくちゃ,何にも書けない。