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などなど調べるなど

2013年12月22日 | 雑記帳

 通知表を点検した最初の学年で、文章のなかに「○○等」という記述があった。「等」と「など」の使い分けに関して自信をもって言えるほどの知識は持っていない。かつてある紀要の文章を校正した折に、名詞には「等」は使えるが、動詞には「等」は使われない、と宣言する方がいて、なんとなくそんな感じでいた。


 しかし、この機会にと考え調べてみる。こちらのサイト、それからこのサイト(ここはなかなか使えそうです)…結論として、「等」はあまり使わない方がいい、「など」が原則ということになるだろう。表記上、ひらがなが続いた場合には「等」でアクセントがつけられるかな、といったアバウトな結論となった。


 ところで、この「など」。よく自分も使う。言ってみれば「ぼかし言葉」の一種の気がする(ので、気弱な自分にお似合いだ)。正式にはどういう意味を持つのか、気になってきた。電子辞書にあるなかで、端的に分かりやすいと思ったのは「全訳古語辞典」である。古語の使われ方も現代語とまったく同じである。


 「など」には五つの意味がある。「①例示②引用③婉曲④強調⑤軽蔑・卑下」この中の④強調が少しわかりにくかったが、調べると⑤軽蔑に含まれるニュアンスを持っているということである。例えば「あなたなどには分からない」といった感じか。その部分からは、俗語としての「なぞ」「なんか」も浮かんでくる。


 「なぞ」はともかく、この頃「なんか」は使わないし、あまり聞くこともなくなったと感じるのは自分だけか。「おまえなんか~~」「何よ!あなたなんか!」こんな台詞は最近耳にしない。階層的な人間関係が崩れフラットになったことも一因だし、それ以上に熱い感情を交換する場が少なくなったということか。



 この「など」などを調べるとすると、辞典など必要になるが、現代だと電子辞書など一冊で事足りるなど、非常に便利になっている。それにしても、お前などじゃ、きちんと調べられるわけないなどと思っている方々は、たくさんいるだろうし、この辺りで幕などを引くなどの真似などをしなくては駄目だなどと…。