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百万秒の冬休み,始まる

2013年12月26日 | 教育ノート
 終業式の挨拶では、初めにいつもしているように、通知表にある「学校から」の欄に書かれてある文章を少しだけ紹介する。学級担任がその子のよさについて記述してある部分から取り上げる。教育目標に関わる姿の実現と言えば堅苦しいが、そういう言動が出来た期間であった事実を感じてほしいと願っている。


 次に「今日はクリスマスだけれど」と切り出して、サンタクロースの話をする。坪田耕三先生が紹介された宇宙物理学者の佐治先生の話をもとに組み立てた。イブの日にサンタが地球上の子どもたち全員にプレゼントを配るとすれば…24時間÷(推定)10億人として、一人あたりどのくらいの時間なのかと問いかける。


 計算上は0.0000864秒、一万分の一秒にも満たない。「だから、サンタクロースは見えるわけがないのだ」。その後はちょっと脚色して…しかし、サンタはいる。そしてプレゼントも、おもちゃやお金という見えるものだけでなく、見えないものをきっとみんなにプレゼントしている。みんなは何をもらったのかな。


 最後は「冬休みは何日あるか」と訊く。これはすぐに「19日」と返ってくる。時間の話にひっかけて「19日は何時間か」と続けていく。単純には456時間。起きている時間は300時間ぐらいとし、ではそれは「何秒か」と問いかける。300×60×60でなんと1080000秒。「百八万!」と驚きの声を出した子どももいた。


 区切りよく「百万秒の冬休み」とする…いい響きだ。正月があるので大人はついだらだらしがちだが、子どもはそれではいけない。「時間を無駄にせず、やりたいこと、やるべきことにしっかり取り組み、日記も書きましょう。みんなの百万秒を読むのが楽しみです」…自分を棚上げして、そんなふうに締めくくる。

 もう既に五万秒ほど過ぎましたが…