すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

星を見上げる自分を

2014年07月07日 | 雑記帳
 今日は読み聞かせ。7月7日だから星ネタと思い、手持ちの紙芝居から『ふたごのほし』という賢治作品を選んでみた。夜に笛をふき星たちを巡らせる役目の双子の星が、ほうき星に騙されて海へ落ちて…という話だが、賢治だけに単なる勧善懲悪ではない。テーマは成長なのか、博愛なのか…星の話はロマンがある。


 事前に、一応七夕の話もおさらいしてみたが、実際にはあまり面白い物語とは言えない。逆に天文学的に七夕を考えたりするサイトがあって興味を惹かれた。実際に「織姫星と彦星が、七夕の夜に近づくのだろうか」という問いがあり、その答え?は、二つの星の距離を教えてくれた。なんと、15光年だそうである。


 光速と同じ速さで進む電波をつかった場合に、織姫と彦星がケータイで会話しようとしても、「もしもし」「あ、織姫ちゃん?」という会話をするとなると30年かかるという話が、わかったようなわからないようなスケールだった。引き裂かれて、それを振り返ったりできる範囲というものは、かなり限られているのだろう。


 七夕と言えば、以前はよく学校でも七夕集会をしていた。今、児童集会は少し尻すぼみ傾向のようだが、願い事を短冊に書いて笹竹に飾ることはシンプルだけれど、年中行事としては体験しておきたい。星を見上げる自分を、だんだんと客観視できることは成長の証しだが、その機会を特別活動とみても不思議はない。