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その日の天使を探そうよ

2014年07月27日 | 雑記帳
 『つらいことから書いてみようか』の「『あとがき』に代えて」に著者自身が書いたコラムが紹介されている。
 「しあわせのトンボ」と題されたその文章に作家中島らもが語った印象深い一言がある。

 その日一日には必ず一人天使がいる。


 一日の中で出会った様々な人の中に,「その日の天使が一人」いれば,それがあればやっていけると語っている。

 そんなことを思うと,学校という場所は天国みたいなものか。


 今学期も4月以来,校門前での挨拶を続けてきた。
 今までより若干人数が多いので,テンポが速くなってしまうが,それでも全員と目を合わせようと意識してきた。
 それにほとんどの子が応えてくれるし,いつもと違う場合は少し気にかけるようにしている。

 そんな中で,ああ「天使」だったなあ,と思うことが幾度かあった。

 子どもたちが張り切る運動会や遠足の日は,まさに天使だらけなのかもしれない。
 目を見開いて,朝の挨拶より前に「ああ,どきどきするぅ」と呼びかけてくる子や,リュックを背負って眩しいほどの笑顔を向けてくれると,心がほわあっとしてくるようだ。

 また,昨日のある出来事に関して,高学年らしく「昨日はありがとうございました」としっかり挨拶しに来てくれる子どももいた。
 ちょっと心配している子の面倒をみようと,盛んに声をかけてやる姿も何度か目にした。

 「子どもは皆天使だ」などというつもりはないが,一人一人のなかに天使性?はあるだろう,と仮説を立ててみれば,出会いの楽しみは広がる。

 その日の天使を探してみようよ…長期休みが言わせる余裕か。

 また,少し視野を広げることも夏休みの要諦であれば,その姿勢は日頃ごやっかいになっている地域住民や家族の中にも適用されてしかるべきか。