すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

人力を痛感する今どきの仕事

2014年07月30日 | 雑記帳
 久々に観光目的で東京へ行って、今さらながらに思うことがあった。

 どちらも「今どきの仕事」のことである。

 一つは浅草の人力車。
 知ってはいたが、改めて間近に接すると、そうだよなあと思ったこと。

 車夫は英語を話せないといけない。

 大観光地の浅草。まったくの直感的なイメージでは観光客の半分以上が外国人。
 そうすれば当然のように外国人を乗せる割合が高いわけで、体力があるとか、案内好きとかという要素と同様に、英語の会話能力が必要であることを納得できる。

 各地の観光地にも人力車が散見されるが、同様な傾向ではなかろうか。
 外国語解説するための機器、グッズなどあれば、その点はクリアできるだろうとはいえ、やはり人の力以上に頼りになるものはない。


 もう一つ、スカイツリーの窓ふき作業。

 雑誌かテレビかで話に聞いてはいたはずだが、目の前に登場されると、ちょっとびっくりしてしまう。
 当然ながら、他の観光客からも注目の的だ。
 ほとんどの人がカメラに収めようとする。

 ははああん、こんなふうに作業していくのか。
 全部終えるのに、何日かかるのだろう…
 今日は風がないようなのでいいだろうが、強い日もやれるのかなあ…
 乗り降りはどうなのだろう、怖い目にあったなどということはないのか…

 次々に想像が膨らむ、当人に質問してみたい気持ちがわき出る風景だ。

 これも窓枠に自動的にワイパーのようなもので簡単に出来そうだと考えるが、これもやはり人力が確実なのだろう。


 付け加えて、今回の観光や接客業で気づいたことに「客の回転、流れを上げる工夫」がある。
 会計のシステム、トイレ設置の数などを考えていくと、明らかにそこに行き着くと感じた。
 どうすれば、多数を滞らず集客できるか、という工夫が目立つようになっている。


 しかし、結局のところ、客が行きたいと思う場所は、接する人の笑顔とかしぐさとか、細かい配慮だなあと痛感させられた出来事もあった。

 人の力はいろいろな場で発揮されるが、やはり目の前に直接現れる人の力ほど訴えかけるものはない。