すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

「送る」にふさわしい日々

2015年03月03日 | 雑記帳
 本校ではあさって児童会主催で「六年生を送る会」が行われる。各地でもこれに類した集会が行われることだろう。児童集会の締めくくりと言っていいし、中心となる五年生が大きくステップアップする絶好の機会となるはずだ。先日、実行委員の子が「挨拶お願いします」とやってきた。笑顔で返事をしたはいいが…。


 期日が迫ってきたので、短時間だがどんな挨拶をしようかと、以前の原稿データを検索してみた。・・・・・一つもない。語句を変えてやってみても、ありそうなフォルダーを直接開いてみても、どこにも該当するファイルはない。そういえば、前任校でも、その前でも「挨拶」はなかった、ということを思い出した。


 その違いをあれこれ悩むより早速取りかからなくては…お決まりの部分はあるにしろ、何かネタはないか…「送」か。苦しい時の漢字ネタだ(ということはいつも苦しいのか)。まず「送る」を国語辞典で調べる。単純に「なぜ『送る』なのか」とふと浮かんだからだ。「見送る」という意味の使い方だろうと予想はつく。


 小学校用の辞典を二つ調べる。意味は4区分だ。「チャレンジ小学国語辞典」が面白い表現をしている。「①はなれた所まで物などを届ける ②去っていく人にあるところまでついて行く ③時間を過ごす ④送りがなをつける」。なるほど、②の意味から派生した「送る会」ということになる。ここは使えるかもしれない。


 物理的に「ついて行く」とある。実際について行くことはできないから、ではどうすることが「送る」なのか。「ついて行く」にふさわしい日々の過ごし方ということになろう。送られる六年生にとっても同様であり、残された期間をどんなふうに過ごすのか。卒業式までの日々のスタートが「送る」意味とつながる。