すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

小豆を煮ながらぐつぐつと

2017年03月18日 | 雑記帳
 小豆を弱火で煮込みながら、ここ数日のふと気にかかるニュースのことを思い浮かべる。
 「もういいとも学園」のことではない。



 一つは「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練」。
 我が秋田県男鹿市が対象となった。政治的な観点でどう見ればいいかは明言できる知識がない。

 ただ、何か一歩を踏み出したような感覚を持ってしまうのは私だけだろうか。

 児童を対象とした訓練も実施された。
 危険回避の準備は当然のことではあるが、そのミサイル発射の理由について語るべき内容を学校職員はどれほど持ち合わせているのか。
 それは必要のないこととは言えないだろう。

 どんなふうに進んでいくのか…ぐつぐつと、小豆が煮えだす。


 もう一つは「給食の漆器使用、いったん終了」というローカルな話題。
 「行事等で」という可能性もさぐるようだが、始められた当時のねらいには届かないことを考えれば、終了したと言ってもいいだろう。
 かつて勤めた地区であり、自分自身も漆器を使った給食を体験したので、残念さが募る。

 「扱いに慎重さが求められる」ことは、使用する側にとってはある意味面倒に違いない。
 その面倒さが、育てる力や思いもあるだろう。
 一年間にある程度まとまった期間、漆器を用いて食べた給食は、味に違いはなかったが、どこか穏やかな気持ちが浮かんできたことを覚えている。
 自分の年齢もあっただろう。しかし、だからこそ小さい頃にそうした時間を持つ貴重さもあるに違いない。

 様々な統合によって機関等が集約されることで、いったい何を失うのか。
 時代の流れと切り捨てないで、もっとその価値について目を向けようではないか…ぐつぐつと、小豆が煮上がってくる。